最近の主流といえば、NetflixやAmazon Prime Videoをはじめとする「サブスク動画配信」サービスですが、どうやらラジオも人気を集めているそうです。ラジオというと、テレビよりも古いメディアという印象があります。若者の間で進行するテレビ離れ。一人暮らしをする筆者はテレビを持っていませんが、これは別に珍しいことではありません。テレビも観ないのに、ラジオなんて誰も聴かないよ……といわれそうですが、ラジオは時代の波を案外上手く捉えているのかもしれません。
昨日付の読売新聞で「ラジコ」を特集していました。ラジオ番組をインターネットで配信するサービスです。放送区域内の番組をライブと約1週間のアーカイブで楽しめるほか、有料プレミアム会員になると他の区域の番組も聴くことができます。本格的にサービスが開始されたのは2010年。14年からはプレミアムサービスを導入し、今では100万人以上の有料プレミアム会員がいるといいます。
筆者は、無料会員で時々「ラジコ」を聴きます。ラジオの魅力は、とりあえず流しておけることと、「ながら」がしやすいことでしょうか。
筆者は、Netflixのユーザーでもありますが、こちらを利用するときは、先に観るものを決めることになります。とはいえ、お目当ての映画やドラマがいつもあるわけではありません。夜にちょっと時間があって、勉強もしたくないしと思ってコンテンツを漁るのですが、20分くらい映画やドラマのリストの前で悩んだ挙句、結局何も観ないことが多々あります。これから1時間もそのコンテンツと時間を共にするのか思うと、選ぶのが慎重になり、次第に億劫になってしまうのです。その点、ラジオは音楽やフリートークが主ですから、映画やドラマほどストーリーがありません。とりあえず一局選んで流しておいて、気に入らなければ他に切り替えればいいわけですから、そう思うと気軽に楽しめます。
もう一つのラジオの魅力は、「ながら」がしやすいことです。一人暮らしをしていると、家事をする際にちょっと音が欲しい時があります。しかし、そういった軽いユーズに映画やドラマは適していません。内容に見入っていたら、作業が進まないからです。音楽を流すのでも良いのですが、音楽ではない音が欲しいなという時がたまにあります。テレビ番組を垂れ流す感覚で使うことができて、しかも画面がないため、見入ってしまう心配もありません。
もちろん、ラジオにも内容が詰まったコンテンツがたくさんあります。充実したニュースや時事解説は数多くありますし、好きなアーティストがパーソナリティを務めている番組があれば聴き逃せないでしょう。
きちんと向き合ってもいいし、気軽に楽しんでもいい。流行りの「サブスク動画配信サービス」とは一味違う、筆者がおすすめする最近のちょっとした趣味です。
参考記事
17日付 読売新聞夕刊(北海道4版)7面「『ラジコ』広がるリスナー」
参考資料
「ラジコ」ホームページ https://radiko.jp/ (2022年10月18日閲覧)