バイトに振り回されないために

学生の学業に支障をきたすような労働を強制するアルバイトを「ブッラクバイト」と呼び、厚生労働省が初めて実態調査を行いました。結果として調査対象である学生1,000人の内60.5%が労働条件に関して何らかのトラブルがあったことが判明しました。

トラブル内容は「合意の無いシフト決め」や「正当な給料が支払われない」など多岐に渡ります。これらの問題は、日本人の断れないという気持ちや社会経験の少ない学生の弱さに付け込んだ卑怯な行為であり、根絶されるべきでしょう。法律の見直しや各企業の努力による改善を期待します。

しかし、問題は学生の側にもあると言えます。確かに、間違っているのは企業側ですが、それに黙ってされるがままではいけません。断固として主張をすれば、改善する部分はあるでしょう。もちろん経済的にバイトを辞めるわけにはいかないなど、それぞれの状況によって出来ることは違ってきます。それでも交渉しようとする姿勢が重要であり、上手く落とし所を見つけることが望ましいです。どうしても譲歩できない場合は辞めることを覚悟して行動をとることが最良の選択なのかもしれません。最終的には自己責任で行動することが重要です。これは社会人になる時が迫る筆者への自戒でもあります。

企業が組織の改善に努め、学生が強い意志を持ち自己責任で行動できれば、バイトにおけるトラブルは大きく減少するのではないでしょうか。

参考記事:11月10日付朝日新聞朝刊(東京14版)38面(社会面)「ブラックバイト」厚労省1000人
              調査」