オンリーワンを認めてもらうのは難しい?新タイプの商標登録スタート

どこで聞いたものか思い出せないけれど、思わず口ずさんでしまうセリフやリズムありませんか?

今年4月から新しいタイプの商標登録が始まり、27日特許庁は第一弾として43件の認定を発表しました。新しいタイプの商標とは「動き」「ホログラム」「色彩」「音」「位置」の5つです。大正製薬の栄養ドリンク「リポビタンD」のCMでは「ファイト―、イッパーツ」という掛け声が新タイプの商標に認められました。

会話の中で

「なんだっけ、あれあれ。ファイトー、イッパツのやつ」と尋ねれば、「あぁ、リポビタンDね!」

と返ってくるほど浸透した「音」でしょう。

他にも「音」の新商標登録には伊藤園の「おーいお茶」など多くが認められています。しかし対照的に音声ではなく音のみの申請はほとんど見送られています。

 

今まで音や動きといった商標が認められていなかったことにむしろ違和感を覚えました。テレビやラジオなどで商品を認知し記憶する際には必ず音や動きを手掛かりにしていて、商品自体が記憶に占める割合はほんのわずかであるような気がします。それはヒトにとって静的なものよりも動的なものの方が覚えやすいからではないでしょうか。商標は企業のブランドを守るためにあるものですが、新タイプの商標はブランドイメージ構築に積極的な企業ほど恩恵にあずかることが出来るはずです。

今回はひとつも認められなかった「色彩」など新しいタイプの商標には企業独自の商標として認められるのが難しいものが多いですが、まだまだ改善の余地はあり多くの企業がブランドイメージ浸透のために商標登録を目指すでしょう。

 

 

参考記事:

10月28日付読売新聞朝刊(東京13版) 9面「CM名セリフ商標に」

同日付 日本経済新聞朝刊(東京13版) 11面「音声・動画も企業の「顔」」