アロマで眠活始めました。

長引くコロナ禍への疲れが色濃く浮かび上がる昨今、「自律神経」という言葉をよく耳にする。本屋に行けば自律神経を休め、生活を整えるための指南書が置かれ、雑貨屋に行けばマッサージグッズやヒーリング音楽のCDが置かれている。今日の日経新聞朝刊には快適な睡眠を求める「眠活」市場の盛り上がりが紹介されていた。

暮らし方の変更を余儀なくされ、身心に不調を抱える人は多い。かく言う筆者も寝付きの悪さに悩んでいる。自律神経を整える方法は食事、運動や音楽などいくつもあるが、今回試してみたいのはアロマセラピーだ。香りを嗜むとはどういうものか。アロマ初心者ながら癒しを求め、奥深い香りの世界に飛び込んでみる。

訪れたのは、都内吉祥寺にあるアロマショップ「macam macam マチャムマチャム」。インドネシア語で「色々、様々」という意味だ。色々な種類、国のものから自分に合った香りを選んでほしいという思いが込められている。その名の通りアロマオイル、お香、精油など合わせると400~500を超える。代表の泉和子さんが選ぶ世界中の逸品は、どれも個性的で同じ香りはない。ヨーロッパの香料は柔らかく、ふんわりと鼻孔をくすぐる。アメリカは香りが強く、主張がはっきりしている。

フランスから直輸入している、日本では珍しいアロマキャンドル(25日筆者撮影)

煙があまり出ず、日本の家屋に適している日本製のお香(25日筆者撮影)

マスク越しでも十分香りを確かめられるが、数秒鼻を出し、よりしっかりと楽しむことも。お客さんの「しっかりと嗅いで選びたい」「マスクは外したくない」、いずれの要望にも応えられるよう感染予防は欠かさない。

趣味性と敷居が高いイメージを持たれがちなこの世界だが、コロナ禍でアロマ初挑戦の人がよく来店するようになった。ステイホーム期間、家で楽しみたい人が性別に関係なく増えたからだ。特に除菌、消臭効果のあるアロマオイルの売り上げが伸びた。

アロマエッセンスや華やかなアロマランプ(25日筆者撮影)

「香りはインターネットからは分からないアナログなもの。人はアナログなものに癒されているよね」という言葉が印象に残った。スマホやパソコンの画面、はたまた忙しい日常から目を離し、自分の鼻だけを使って好みを探し当てるのはワクワクした。それを家に持ち帰れば、ワクワクは続く。自粛生活で私たちが求めているのは、日常から自分を切り離してくれる何かかもしれない。

迷いに迷って柑橘系のフランス産アロマキャンドルを買ってみた。最初にオレンジとベルガモット、鼻が慣れてくるとジャスミンやハーブの一つであるパチョリの香りがする。筆者の嗅覚が最も好んだものだ。「今晩も眠れないかもしれない」という不安を忘れ、日常からログアウトしてみよう。夜が楽しみになってきた。

 

参考記事:

25日付日本経済新聞朝刊(12版)38面「睡眠 究極のひとり時間」

参考:

macam macam マチャムマチャム公式サイト