コロナに振り回された2020 前編

12月も下旬にさしかかりました。新型コロナウイルスに振り回された2020年が終わろうとしています。

中国で原因不明の肺炎が発生したと最初に報じられたのは去年の年末のこと。振り返ると、当時は期末試験の勉強や就活で忙しく、あまり気に留めることはなかったように記憶しています。感染が広がる武漢市に滞在する日本人を退避させるため、チャーター機が手配された際も、あくまで異国の出来事で自分には関係のないことだと思っていました。

しかし、2月になると状況が変わります。各国に感染が広がり、日本でもクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス号」にて乗客3711人のうち712人が感染する大規模なクラスターが確認されました。身近なところにも影響が出てくるようになり、3月に予定されていた学内合同企業説明会は中止に。予定通り開催された別の合説でも、出展を取りやめる企業がみられるようになりました。

そして3月。解禁日を迎えても、パソコンの前に1日中座って過ごす日々。2月は対面で行われていたセミナーも、オンラインでの実施に切り替わりました。ES通過の連絡がきても、面接日は未定でなかなか選考のステップが進まないといった企業もありました。

面接のはしごでかかとが折れるくらいパンプスは履くから、何足かそろえた方がいいよ。

新社会人の友人にアドバイスされ揃えたものは、ほとんど履かれることなく今もきれいに靴箱にしまわれています。知り合いにあって気まずい思いをするなどの就活あるあるを経験することもなく、淡々と面接をこなし、他の学生の姿が見えないまま就活が終わりました。

振り返ると、周りの就活生の様子が全く分からない漠然とした不安を抱えた孤独な就職活動だったように思います。対岸の火事のように捉えていた「原因不明の肺炎」の影響をここまで受けるとは予想もしていませんでした。そして、緊急事態宣言で日々の暮らしも変わります。次回は、4、5月の暮らしを振り返ろうと思います。

参考記事:

日本経済新聞・読売新聞・朝日新聞  新型コロナウイルス関連記事