コロナ慣れに注意!

今年1月に、国内初の新型コロナウイルス感染者が確認されてからもうすぐ1年。ニュースや新聞で、コロナという文字を聞いたり見たりしなかった日はほとんどなかったのではないでしょうか。13日の新聞各紙の1面も、読売新聞は「コロナ感染 最多3040人」、日本経済新聞は「国内新規感染3000人超」、朝日新聞は「新規感染 最多3041人」とコロナに関する話題です。

ただ、最近、以前とコロナに関する意識がだんだんと変わってきているように思えます。「Withコロナ」やGotoキャンペーンを過度に批判するつもりはありません。なぜなら、一方的に自粛だけを進めれば、日本経済が更に落ち込むことは火を見るよりも明らかだからです。だからこそ、コロナと適度に付き合っていくべきなのです。それでも、日が経つにつれて、国も私たちも気が緩みつつあるように感じます。

例えば、11月19日の記者会見で、西村康稔経済再生相は「感染がどうなるかというのは、本当に神のみぞ知る」と発言。菅義偉首相も同月26日に「この3週間が極めて重要だ」と強調しました。ただ、これらの言葉は国民、少なくとも私には、響きませんでした。

3週間が重要という話はこれまで幾度と耳にしたせいか、危機感が伝わってこなかったのです。本当にこれ以上の感染拡大を防ぎたいのであれば、ただ一方的にメッセージを発するのではなく、より国民に寄り添った形で発信してもらいたいと思います。

そして、私たちも、もう一度気を引き締めるべきです。買い物に出かけても、鼻を出してマスクする人やマスクを外している人すら見うけられます。マスクをするということは、身近な誰かを守ることに繋がります。コロナが収束する日まで、粘り強く取り組むほかありません。

最後に、最近のコロナの慣れについて、あるニュース番組でコメンテーターが「日本で空襲が始まった当初は、防空壕に逃げ込んでいたのに、しばらくすると空襲が始まっても逃げることをしなくなった現象と今が重なる」という発言をしていました。将来の世代が私たちの時代を振り返る際に、コロナも感染が拡大した当初は外出を控えるなど対策をとったのに、対策を取らなくなったといわれないように、行動していきたいものです。