プロ野球 コロナ禍で変わる応援

プロ野球パ・リーグは27日、福岡ソフトバンクホークスが3年ぶり19度目(南海の10度、ダイエーの3度を含む)の優勝を決めました。ホークスは、筆者の地元球団かつ贔屓球団。コロナ禍で不安と共に日々を過ごす中、選手の一生懸命なプレーに勇気を貰いました。

思い返してみれば、今年は、異例の年でした。新型コロナウイルスの世界的流行をうけ、開幕延期を余儀なくされ、シーズン開幕は、6月19日。開幕は当初、3月20日でしたが約3か月遅れでスタート。1936年のプロ野球設立以来、最も遅い開幕でした。

今年のプロ野球は、最初は無観客で行われていました。今でこそ、観客が入るようになりましたが、トランペットなどを使った応援や応援歌の合唱は禁止。唾が飛ぶ可能性もあることから、大声も禁止。また、七回の攻撃前に上げるジェット風船も禁止など、感染拡大防止の為に様々な策が講じられました。

とはいえ、試合に観客を入れるようになった当初は、一部のファンの声援が試合を妨げることもありました。例えば、7月15日の阪神タイガースと東京ヤクルトスワローズの一戦。七回表の緊迫した場面で、「がんばれー」と1球ごとに大声援。4球目を投げる前に、タイムがかかり、「声を張り上げての応援はおやめくださいませ」とアナウンスが入ることもありました。

それから、3か月が経ち、プロ野球のペナントレースもラストスパート。各チームにとって、1試合、1試合が順位に関係する大事な時期です。「大声で選手を、チームを応援したい」。最近は特にそう思います。ただ、今は我慢。人類共通の敵、新型コロナウイルスを倒すことが先決です。でも、いつかまた、野球場で、声が枯れるまで、応援したい。その日が来ることを信じて、今日も心の中で声援を送ります。

参考記事

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