会えない今こそ 夏の便りを

なぜかパラソルにつかまり あなたの街まで飛べそうです
 今年の夏は 胸まで熱い 不思議な不思議な夏です
 暑中お見舞い申し上げます
(『暑中お見舞い申し上げます』作詞:喜多條忠)

1977年発売されたキャンディーズの14枚目のシングル「暑中お見舞い申し上げます」の一部です。島根県に住むスーちゃんファンの祖父が教えてくれました。歌詞から夏が来ることに心躍らせていることが伺えます。

しかし今夏は安心して遠出ができるか厳しいところです。安倍首相は昨日インターネット番組で、夏になったからといって安心できないと述べています。また東京都では今日も50人近くの新規感染者が確認されました。パラソルどころか、飛行機や新幹線でも「あなたの街」に飛んでいくことは難しいかもしれません。そこで、遠くに住む「あなた」に暑中お見舞いを送ってみてはどうでしょうか。

今日6月15日は、暑中見舞いの日。1950年に当時の郵政省が「暑中見舞用郵便葉書」を発売したことに由来します。暑中見舞いは、7月7日前後の小暑から8月7日頃(立秋の前日)にかけて届くように送ります。本来は、猛暑期になかなか会えない方やお世話になった方の健康を気遣うもの。今夏はコロナウイルスの影響も相まって、遠方に住む方の健康を気遣う人は例年よりも多いのではないでしょうか。

筆者も「今年こそは」と、早速近所の郵便局に買いに行きました。今日も暑中見舞い葉書を求めるお客さんが何人か来たとのこと。送る相手を思い浮かべながら、涼しいデザインのものを選びました。

筆者が購入した葉書  風鈴と朝顔が何とも涼しげ、喜んでもらえますように。 (15日筆者撮影)

 

あらたにすの学生スタッフを始めて早2か月。これまでお話しする機会がなかった方、過去に交流することはあったものの疎遠になっていた方、他愛ない会話の中から発見を与えてくれる家族、友人。様々な方々との交流に支えられ記事を書くことができています。そういった方々への感謝の気持ちを添えて、暑中見舞いを送る準備を始めます。簡単に会えない今こそ、大切な誰かを気遣う、心のこもった1枚を。

 

参考記事:

15日付日経電子版「東京、新たに48人感染 2日連続で40人越」

14日付日経電子版「米開発のワクチン「確保へ交渉」首相」

 

参考資料:

日本郵便株式会社ホームページ「暑中・残暑見舞いのマナー」