新しいハラスメント「おわハラ」知っていますか?

就活はまだまだ先のこと、と思っていた大学3年生の筆者ですが、キャンパスでは2017年卒の就活ガイダンスが始まり、他人事ではなくなってきたと焦っている昨今です。先輩たちは今まさに就職活動の真っ只中。今日の面接官とは相性が合わなかったとか、あの会社から内定をもらったとか、さまざまなお話を伺います。ところで、内定をもらっている先輩方は「内定承諾書」にサインしているのでしょうか。

今朝の読売新聞には「おわハラ」と呼ばれる新種のハラスメントについて書かれていました。会社から学生に対してかけられる「就活終われハラスメント」のこと。大学側は「おわハラ」が学生の職業選択の自由を妨げているとして、企業側に慎むよう要請することを申し合わせました。

就活を終わらせる強要行為として多いのが、「内定承諾書」へのサインです。採用内定を受け入れる意思を確認するためのもので、学生に書かせるのが一般的です。しかし、実家にまで送りつけ、親に書かせるところもあるそうです。第一志望の選考が終わるまで待ってほしいと伝えても、提出期限を短く設定されてしまいます。さらに悪質なケースは、研修の一環として、髪の毛を染めさせ、就活を続けられないようにしてしまうといったものもあるようです。ここまでになると、モラルが欠如しているとしか言いようがありません。

経団連は選考活動の解禁を8月1日としていますが、7月までに内定を出す企業は65%に上ると日本経済新聞は伝えています。大企業の選考が始まる前に優秀な人材を確保したい企業の気持ちはわかりますが、そのやり方一つにも企業体質が表れます。不安定な時期の学生を、精神的に拘束しようとする採用活動には一定の制限を設けるべきだと思います。心に余裕をもって就活できれば理想でしょうが、それはとても難しいことですから。

内定を取るための壁と、内定が取れたとしてもそのあとの壁。まずは前者の壁と戦いがあります。それがひと段落すると後者の壁が来ることになるかもしれません。一つの内定は非常に大切なものではあると思いますが、学生の側も志望先の採用への姿勢について少し立ち止まって考えてみた方がいいでしょう。就職は企業と学生の利害が一致したうえでお互いに合意する契約、というスタンスが理想なのではないでしょうか。

参考記事

19日付読売新聞朝刊(東京13版)23面(くらし教育面)「『おわハラ』企業に注意」

同日付日本経済新聞朝刊(同版)11面(企業総合面)「『7月までに内定』65%」