広島への引っ越し手伝い、ちょっぴり後悔

3月27日から29日に、4月から社会人になる先輩の引っ越し作業を手伝いました。お世話になった方で、赴任先は広島です。ワンボックス車のハイエースを借りて、荷造りから荷下ろしまで14時間ほどかけて大移動しました。

実際に利用したハイエース。(写真一部加工)29日、筆者撮影。

総勢5人で荷造り、片づけを行い、現地までは3人で交代しながらハンドルを握りました。なぜ業者に頼まず、自分たちでやったのか。引っ越し料金です。この時期は、安くても10万から12万円。それが半額で済みました。

3月末から4月初頭は通常料金の1.5倍に跳ね上がるそうです。2月の朝日新聞朝刊には、マイカーを使って引っ越す人が全体の20.3%を占めると書かれていました。「業者に頼む」の45%に次ぐ数字です。宅配便は18.9%。ちなみに私たちのようなレンタカー組は12.2%です。

自力か、業者か。どちらがいいのか引っ越し業者に問い合わせてみました。家電がある場合は、人手が必要なのと、扱い方を知り尽くしている我々に頼んでほしい、と言っていました。今回は2ドアの冷蔵庫と洗濯機を運びましたが、水がぽたぽた垂れたり、重かったりで苦戦しました。

コロナウイルスの影響がどのくらいあるのかも聞きました。「コロナの影響でキャンセルは数件あったが、我々から引っ越しを取りやめることは絶対にない」。また別の会社では、「コロナに感染したからキャンセルしますと言われたことはない。もし封鎖されて関東に入ることができなくなったら、こちらから中止と言わざるを得ないが」と言っていました。コロナがどんなに広まっても、封鎖されて目的の地域に入ることができなくならない限り、引っ越しできるとわかりました。

昨晩広島から帰り、今朝は「志村けんさんが亡くなったよ」と母に言われて飛び起きました。スマートフォンを見ると、「ショック」「一気にコロナへの怖さを感じた」と4月に会う予定だった友人から連絡が入っていました。危機感が一気に増して、予定を延期することにしました。

改めて、今回の広島への引っ越しの手伝いをしたことは正しかったのか、考えさせられました。コロナは、自らが感染して苦しむだけでなく、自覚症状のない人がウイルスをまき散らし、感染を広げてしまいます。感染の広がる東京に住む私もウイルスをばらまいていないとは断言できません。正直、少し後悔しています。

今回引っ越した先輩は、4月1日から広島で働かなければいけないため、引っ越しをやめる選択肢はありませんでした。14時間の運転を一人ではできないため、手伝いを買って出たのです。今後、同じような助っ人を頼まれたときにはどうするか。その時の感染状況に応じて決めていくしかありません。

参考記事:

30日付読売新聞朝刊(14版)29面(社会)「外出自粛言われても… 進学で都内引っ越し 婚姻届け準備で役所に」
2月24日付朝日新聞朝刊27面(社会)「引っ越し難、海保が春対策 料金高騰で持ち出しも、異動期を分散」