未知の領域をリアルへ ~フリマアプリの新たな一歩~

皆さんは、フリマアプリを利用したことがあるでしょうか。そして出品されたことはありますか。筆者には、メルカリで苦い思い出があります。それは、初めて出品したときのこと。売れたことに喜び、商品を持って急いでコンビニに向かいました。そこで、事件は起きます。

お客様、商品を包むものはお持ちですか。

そうです。筆者は商品をそのまま持っていけば済むと思っていたのです。

「いやいや流石に包むでしょう」。おっしゃる通りです。しかし、言い訳をさせてもらうと、当時メルカリで筆者は購入したことがなく、オリジナル梱包資材も売っていませんでした。つまり、どのように届くものか知らなかったのです。出品するにあたり、A4以下のものが対象の「ネコポス」を選択していたのですが、専用の包みがコンビニにあると思い込んでいました。残念ながらそのようなものはなかったのですが…。

結局、優しい店員さんが、コンビニの紙袋を使って梱包してくださいましたが、あのときほど「顔から火が出る」という言葉がぴったりな経験はありません。それからというもの何か初めてのことをするには、実際どうしているのか徹底的にネットで検索し、また友人に聞いて行動するようにしています。

さて、この経験から感じたことがあります。それは、ネットでのやり取りはリアルな取引とは、まったく別の世界で、未知の領域だということです。そして、一定数が使いこなせていないのではないか、また敬遠しているのではないかということです。多くの人はネット通販を利用することはあっても、出品の現場を見たことはありません。

フリマアプリがフリーマーケットと違うところは、売りに出す過程が目に見えず、まったく同じものはない点です。実際、その後メルカリで何度か購入もしましたが、どれも梱包のやり方が違いました。手探りで出品する人も少なくないのではないでしょうか。

だからこそ、今日の記事の見出しを見て納得しました。「メルカリ、リアルに活路」。メルカリは初のリアル店舗として、「メルカリステーション」を出店します。ここでは、梱包資材の販売だけでなくアプリの使い方を学べる「メルカリ教室」なども設けるといいます。これで、未知の世界が少し身近になりそうです。

まだまだ、メルカリ初心者。春になったら、リアルの現場に行って学ぼうと思います。

参考記事:

21日付 日本経済新聞朝刊(13版) 16面「ビジネスTODAY メルカリ、リアルに活路」