マスク不足 本当に必要な分だけ買っていますか?

連日、新型コロナウイルスに関する報道が盛んにされています。あらたにすでも1/30「中国の大学生に聞く 新型肺炎大流行」、1/31に「その発言の意図は何ですか?」と2日連続でとりあげました。

今日はマスクに焦点をあてたいと思います。

肺炎の感染が全土に広がる中国ではマスクの不足が深刻化し、買い占めやトラブルが続出しています。中国のマスク生産量は全世界の半分を占めていますが、春節休暇や住民の移動規制により作業員が確保できていません。そのため、通常時は中国国内の全工場で1日約2000万枚の生産が可能ですが、現在は約800万枚にとどまっています。

マスク不足は日本でも起こっています。

昨日、京都府でも感染者が発見されました。私は慌ててドラッグストアまでマスクを購入しに行きましたが、すでに売り切れており「入荷未定」という紙が貼られていました。友人も市内8軒のドラッグストアをまわりましたが、全てで完売、入荷未定となっていたとのことでした。

そこでネットでマスクを購入することにしました。サイトで検索しましたが、そこには驚きの光景が広がっていました。「マスク30枚、5745円」「マスク100枚、9500円」。ドラッグストアでは30枚で約1500円のため、およそ2~3倍ほどの値段になっています。通常価格で販売されているものもありましたが、入荷は2、3週間後で、注文しようとしてもすでに入荷分も売り切れている状態でした。

マスクの買い占めが起こっています。

確かにウイルス流行時にマスクをつけると少し安心します。一定限度の予防にもなるでしょう。しかし、必要性が高い人の手に確実に渡るようにしなければなりません。持病のある方やお年寄りは重症化しやすいため、より予防に力を入れなければなりません。また今後花粉症の季節に入ると、マスクがなければ日常生活に支障が出る人もいます。幅広く必要な人にいきわたるよう、一人一人が節度を守った行動をすることが肝心です。また、販売業者もマスクの貴重さとそれに対する需要の大きさに「つけこみ」、値段を吊り上げるのは不適切な行動だと思います。

未知の状態に直面するときはデマが広がりやすい時でもあります。個々人の冷静な行動が必要です。

参考記事:

1日付 朝日新聞朝刊(大阪14版)7面(国際)「マスク不足 中国混乱」