「この勝利は、日本にとって大きいこと」─ノバク・ジョコビッチ

試合後、ジョコビッチ選手はインタビューにそう答えました。テニス・全米オープン男子シングルス準決勝。日本の錦織圭(24)選手は、世界ランキング1位のノバク・ジョコビッチ選手を破って決勝進出を果たしました。日本人初の快挙です。

 「すごいこと。あの冷静な感じもいい。明らかに前に進んでいる証だし。やっぱり気持ちいいよね」(=朝日新聞)

米大リーグ・ヤンキースのイチロー選手は、自身のインタビューそっちのけで錦織選手の活躍を称えました。多くの日本人が錦織選手を応援し、そのプレーに注目していることでしょう。イチロー選手のコメントは、それを象徴しているように感じました。

テニスで日本の選手が世界を相手に戦う─。一昔前には想像もできなかったことが、錦織選手の躍進によって現実のものへとなっています。歴史の転換点を、私たちは今まさに目撃しているのでしょう。

「もちろんうれしいが、あまり記録は気にしない。四大大会の決勝は僕も初めてなので緊張もするだろうし、しっかり気持ちの準備を整えたい」(=読売新聞)

決勝へ向けて、錦織選手は意気込みを語りました。優勝まであと一つ。強敵を倒した自信を胸に、8日午後5時(日本時間9日午前6時)決勝の舞台に臨みます。

 

【参考記事】

8日付 朝日新聞朝刊(大阪14版)1面「錦織、決勝へ」スポーツ面「錦織 頂点見えた」社会面「世界の圭 認めた」

同日付 読売新聞朝刊(同版)1面「錦織 決勝進出」スポーツ面「錦織 最強ストローク」社会面「KEI 頂点へ舞え」

同日付 日本経済新聞朝刊(同版)1面「錦織、決勝へ」スポーツ面「王者撃破 歴史刻む」社会面「不屈のケイ 夢は目前」