【特集】飲み会について、学生は言いたい!

いろいろな人とお酒の場で話すことは楽しいものです。でも、アルコールに弱い体質の学生にとっては楽しいばかりではなく悩みもあります。お酒に弱い学生が集まり、飲み会について意見を交わしました。

西岡
社会人の方と飲むときに、「無理して飲まなくていいよ」と言ってくれる人が多くなりました。ですが、気になるのは一緒に飲んでいる人の本心です。「ソフドリでもいいよ」とか「気にしないで、なんでもいいからね」とか気を使ってくれるのはうれしいですが。お酒が弱いと、先輩からは「使えない」とか、女子からは「頼りない」とか、男だから飲めて当然(時代錯誤も甚だしいですが…)みたいに思われるんじゃないかと心配。誰に言われるわけでなく、自分がそう思っているだけなのか、それとも…。

西村
アルバイト先での飲み会での一コマですが、ジュースを一杯目に頼むと「それではだめだよ。やっぱり飲まないと始まらないよ、飲んで飲んで」と言われました。その時の言葉が忘れられずにいます。いくら配慮をしてもらっても、「とりあえずビール」と注文してしまうのです。私自身が空気を読みすぎているのかもしれません。もちろん飲ませない雰囲気作りも重要ですが、断る勇気も必要だと思います。

反保
西村さんの経験のような飲酒の強要や「一気飲み」など飲酒に関する無理強いやいやがらせをアルコールハラスメントと言います。私は、実際にアルハラにあったことは特にありません。飲み会は好きだし、飲まなくてもその場を楽しめるので、よく参加します。周りの人が配慮してくれるからです。ノンアルコールを注文することも多いですが、初めからソフトドリンクというのは少し気が引けてしまうときもあります。そんなときは、雰囲気をみながら、まずビールを少しだけ飲んで、その後ノンアルコールの飲み物を頼むことにしています。飲むことがスタンダードだときめつけるのではなく、「飲む」「飲まない」を気兼ねなく選択できる風潮があったらいいな、と思います。

吉田
飲まない選択を尊重してほしいです。人生の先輩から、「最近の若者はあまり飲まないよね、学生生活それで楽しいの?」とよく言われます。ここに違和感を覚えてしまいます。ジュースやお茶を飲んでいるのほうが楽しいんです。 また、終電が近くなると、駅や道路で酔いつぶれた人をたまに見かけます。大学の最寄り駅付近ではよく学生が騒いでいるのを見ます。ほかの人の迷惑になることをしてしまうくらいなら、「飲まない」選択肢がもっと尊重されてもいいのではないでしょうか。

参考記事:
8月29日付 読売新聞夕刊「発言小町 下戸の飲み会参加 迷惑ですか」
9月14日付 朝日新聞デジタル「専修大生がアルコール中毒で死亡 サークルで沖縄旅行中」