今日の特集は、築地の新しい拠点「築地魚河岸」です。プレオープンから間もない22日に行ってきました。写真や関連記事といっしょに、賑わいをお伝えします!
築地魚河岸は、市場に隣接した生鮮市場です。水産と青果の55業者が出店しており、一般客も買い物をすることができます。築地市場の仲卸が営業する店も多く、一流の食材を安く入手できるチャンスです。
築地市場本体が豊洲に移転した後でも、地域の賑わいを保つために計画されました。写真の場外市場には、総菜店や飲食店が多く軒を連ねています。平日にもかかわらず、狭い路地では前に進めないほどの活気でした。外国人観光客も多く訪れており、中国語や英語が飛び交っています。
ところが、築地市場本体が移転することで、近くで生鮮食品を扱う店が少なくなり、仕入れが難しくなります。そこで、プロの仕入れと観光客の取り込みという二つの目的を両立する、築地魚河岸が誕生しました。
場外市場には屋台や土産物屋さんが多く、平日でも観光客でごった返していました。一方魚河岸では、店舗でじっくりと買い物を楽しむことができます。2階には食事処も用意されていて、休憩にぴったりです。
さて、賑わいをみせる築地魚河岸ですが、記事からは業者の困惑も伝わってきます。18日に都知事からの発表があり、豊洲への移転が一年以上の延期に。最低一年間は築地市場との競合が続くので、仕入れ客の取り合いが起こってしまいます。目的の半分しか達成できないため、あくまで「プレオープン」と呼ばれています。
とはいえ、生鮮品の質にはなんら影響はありません。さて、訪れる際には、独特の営業時間に気を付けてください。朝5時から午前9時までは、プロの仕入れが優先されます。一般向けの営業は、午前9時から午後3時まで。午後には売り尽くしている店舗もありました。じっくり買い物をしたい方や、開店特価品を手に入れたい方は、午前中に行くのがオススメです!
参考記事:
2016年11月20日付け 朝日新聞朝刊 29面『「築地魚河岸」開業、思い複雑 豊洲移転が延期、市場と共存』
2016年11月19日付け 日本経済新聞夕刊 9面『築地魚河岸が船出、にぎわい拠点、市場揺れる中。』