ながら運転厳罰化 ドライバーの責任とは

先日、免許を取りました。教習所の学科の授業で交通事故の悲惨さを伝える内容の授業が印象に残っています。

「死亡事故の件数は年々減ってきています。なんでだと思う。」

授業中に教官が問いかけました。すると自動車の性能が上がったから、医療が進歩したから、様々な答えが出てきました。あなたはどのような答えが思い浮かぶでしょうか。

「自動ブレーキや車自体の強度が上がった等、性能の部分は大きく関係しています。ですが、厳罰化も非常に大きく関係しています。学科で学ぶ内容も年々増えています。様々な要因が複雑に絡み合って事故件数の減少につながっています。」

教本の厚さも以前と比べれば大幅に増し、免許を取得するには勉強が欠かせません。技能教習でも安全に運転するためのノウハウを細かく伝えられます。運転免許を取った人は「自動車は危険なもの。」ということは習っているはずです。

ではなぜ悲惨な事故は無くならないのでしょうか。

「ながら運転」の厳罰化が12月1日から実施されます。「ながら運転」とはスマートフォンや携帯電話などを使いながら車を運転することです。例えば、行政処分である反則金は3倍程度に引き上げられました。

罰則引き上げを検討するきっかけとなったのは2016年10月にスマホ用ゲーム「ポケモンGO」をしながら運転していた男のトラックに当時小学4年生の男の子がはねられ亡くなった事故でした。

「ながら運転は殺人行為だ。」

亡くなった男の子の父、崇智さんの言葉です。

ながら運転は運転に慣れ、「自分は大丈夫。」という慢心から生じる行為だと思います。免許を取りたての時には大胆な行為をしようとは思わないはずです。

2018年の死亡事故件数は3532人でした。これは統計が残る1948年以降で最少です。さらに減らすには運転者の一人一人の努力が不可欠です。私も免許を取ったばかりの今の気持ちを忘れずにハンドルを握りたいと思います。

参考記事:

1日付 朝日新聞朝刊(大阪14版)1面「ながら運転 きょうから厳罰化」

2018年10月26日付 日本経済新聞電子版「愛知ポケGO事故2年 遺族「ながらスマホやめて」」