2020年東京オリンピックに22年W杯カタール大会と、男子サッカー界にとっての大イベントが、まもなく開催されます。特にオリンピックは開催国として、金メダルを獲得して欲しいところです。W杯も前回の反省を生かして、まずはベスト8に進出。そして、いつか優勝することを夢見ています。
しかし、サッカーファンの筆者は「このままだと日本代表が危ない」と感じています。なぜなら、現監督の指導力不足が如実に表れているからです。さらに、彼はオリンピックとW杯の両方の指揮を任されています。つまり、トップが機能しないまま、全体的に日本代表の戦力が低下していることを意味します。
ここで言う「指導力」とは、チームに最適な戦術の発掘、個々の選手とのコミュニケーション、試合中の臨機応変な対応などが挙げられます。就任してから数ヶ月の試合を振り返ると、それといった改善も見られず、ズルズルとここまで来てしまったという印象を受けます。
なぜ批判するのか。ポイントは大きく2つあります。
1つ目は「臨機応変な対応が出来ていない」ことです。今月の19日に格上のベネズエラとホームで戦いました。結果は1-4の大敗。前半だけで4失点を喫しました。原因は、試合中における戦術変更が遅かったからだと考えます。また変更後も、プラスに向いたとは思えない状況でした。今年の夏に開催された大会でも、交代選手を投入する時間が遅く、選手の体が温まってきたところで試合終了など、すべてにおいて「遅い」印象です。
2つ目は「理解し難い選手配置」です。サッカーは選手の個性に基づいた配置、つまりフォーメーションが肝となります。そこから対戦相手の情報をもとに、戦術を練って試合に挑みます。しかし、今の日本代表ではそれらが上手くいってないように見えます。つまり、選手の野放し状態。チーム内で共有している戦術がないと感じます。
サッカー歴4年の素人でも、疑問に思ってしまう日本代表。前回のW杯は、本番までに監督が2回も変わるという異例の事態が起きました。選手に合うサッカーは何か、どんな監督が必要なのかと、もう一度0から考え直す時期かもしれません。
「サッカーはあまり分からない」という人でも、今の日本代表は崖っぷちだと伝われば幸いです。
参考記事:
22日付 読売新聞朝刊13版21面(大阪)「森保流 原石見いだす」