※この記事は、20日午後に行われた宮迫博之さんらの会見が行われる前に執筆されました。
吉本興業は19日、お笑いコンビ「雨上がり決死隊」の宮迫博之さんとの契約を解除したと発表しました。宮迫さんは反社会的勢力の会合に後輩タレントとともに出席し金銭を授受していたことが週刊誌で報じられていました。しかもばつの悪いことに、吉本興業の聴取に対して当初はお金のやり取りを否定していたとのこと。
この情報はすぐさま拡散されました。事務所の対応を当然視する向きが圧倒的に多いのが現状です。一方で宮迫さんへの激励とみられる書き込みも目立ちます。
「残念だけどまた復帰されるのを待っています」
「いつか僕らをもう一度笑わせてほしい」
ちょっと待ってください。それって今言うことなんですか?確かに数多くの番組に長年出演し続け、ブレイクしてもすぐに人気がなくなると言われる難しい芸能界で長く活躍されて、それで多くのファンがいることは事実でしょうけど、今から復帰だの活躍だの、将来の再開について激励する段階にあるのでしょうか。
サッカーの本田圭佑選手はTwitterで「何がそんなに悪いことなのか」「大袈裟なことではない」と指摘しましたが、僕は今回のことはとても悪いことだと思うし、だからこそ大袈裟にしなくてもここまでの大ごとになっていると思います。特殊詐欺グループが吸い上げた資金から謝礼を受け取って、かつ所属会社に嘘をつく。芸能人だから、ではなく人としてあるべき姿ではないことは明白です。なぜそんなに擁護するのか、よく理解できません。
芸能人が大麻で捕まったり、今回のように不適切な交流があったりするなど、何か不祥事が起きると必ず「〇〇さんの大ファンです。活躍される姿を見れなくなるのはさみしいです」「また必ず戻ってきてくださいね」という書き込みが多く現れます。ファンならそう思う気持ちがあるのは当然でしょうが、「それを今言う?」という感じがしてなりません。ファンならファンとして、叱る姿もあっていいのではないですか。もちろん、適切な範囲で。
参考記事:
20日付 読売新聞朝刊14版35面(社会)「宮迫さん契約「重大な支障」」