丸刈りはもう古い

今日の朝日新聞朝刊に「脱丸刈り 考える力伸ばせ」という記事がありました。野球人口の減少により、野球部員に長髪を許す学校が増えているようです。

筆者の通っていた高校は野球部員に「丸刈り」を強いていました。だから、「中学まで野球をやっていたけれど、坊主になりたくない」と他の部活に移っている友人が多くいました。それに対し、クラスの野球部員は「坊主であること」を仲間内でいじられていたと思います。休日はできるだけ帽子をかぶり、頭を隠しているようでした。

それほど、今ドキの若者に人気のない坊主頭。たしかにプロ野球や大リーグで活躍する選手には見かけませんね。高校野球で活躍した選手がプロ入りし、すぐ髪の毛を伸ばす姿を見ると、熱心に野球に取り組む選手でも、好きでする髪型でないことがわかる気がします。

丸刈り頭のいいところは、髪の毛が邪魔にならない、まさに野球男児らしく見えることでしょうか。一方のデメリットは、流行りのオシャレが楽しめないことかなと思います。学生だからこそ似合う、トレンドの髪型に挑戦できないのを嫌って野球部ごと避けてしまうのでしょう。

日本高野連と朝日新聞社の調査によると、2018年時点で「丸刈り」を指定する学校は77%。減少傾向にあるとはいえ、まだそんなに残っているのかという印象です。髪型を決めるかどうかは各校に任されています。学校関係者の中に、野球部=丸刈りという思い込みがあるなら、それはもう古いのではと言いたいです。正直、全員坊主というのは違和感しか覚えません。

日本高等学校野球連盟の統計では、今年5月末時点の全国の硬式野球部の部員数は14万人ほど。野球人口はゆるやかに減っています。競技する子どもが減れば、今は沢山いる野球ファンも減っていくことでしょう。

今は、多様化が重んじられる時代です。社会の変化に合わせて長髪も許していかないと、時代遅れのスポーツになってしまいかねませんよ。

参考記事:今日付 朝日新聞朝刊 14版 38面 (社会)「脱丸刈り 考える力伸ばせ」