選挙は終わりではなく、始まり。都構想実現の道のりは長い。

皆さん、投票に行きましたか?

 

昨日は、11道府県知事選などを含む地方統一選挙の投開票が一斉に行われました。今日の朝刊も、この選挙の結果を詳細に報じていましたね。特に、目を惹いたのは「ダブル選 維新大勝(朝日)」や「大阪ダブル選 維新完勝(読売、毎日)」という大見出しと、吉村氏、松井氏が笑顔で握手を交わしている写真です。

 

大阪府在住の筆者としては、最近の1ヶ月ほど、維新の会の街頭での選挙活動よりも他の党派の姿を見かけることの方が多かったように感じていました。しかし、結果は下馬評通り。大阪の市長選・府知事選では大阪維新の会の両氏が当選。更に府議選、市議選でも議席を伸ばし、文字通りの圧勝でした。

しかし、これで都構想の実現が決まったわけではありません。むしろ、ここが始まりです。まずは、大阪府、市の法定協議会が再開されるのかが注目点です。昨年末から感情的な対立に終始して、実質的な議論は全く出来ていません。再スタートするにしても、内容に関する論議がどの程度進むかは不明です。もし法定協議会で、大阪都構想に関する2回目の住民投票を実施することで合意できたとしても、肝心の投票結果についてはまったくの未知数です。

2015年、大阪都構想実現を問うた住民投票を覚えているでしょうか。前年の府知事選、市長選で、維新の橋本氏、松井氏が圧勝したにも関わらず、わずか1万票差、投票率で言うと0.8%の差で廃案になった前例があります。さらに住民投票で維新側が勝利を収めたとしても、そのあとは政府との交渉が待っています。まだまだ実現に向けた道のりは長く、年月がかかりそうです。

吉村氏、松井氏の事務所では選挙に付き物の万歳の声も聞かれず、引き締まった雰囲気でした。会見では「やはり反対の声があったのも事実。反対派の皆さんの意見も聞きながら、丁寧に(大阪都構想実現を)進めていきたい」など謙虚なコメントに終始しており、失敗を繰り返さないよう慎重に慎重に都構想を進めたい、という思いが伝わってきました。

大阪では、G20サミットを皮切りに、カジノ論議がくすぶるIR(統合型リゾート)の誘致、大阪・関西国際博覧会などが控えています。当選した両氏がどのようにリーダーシップを発揮し、様々なプロジェクトを推進していくか。住民として注目していきたいものです。

 

参考記事

8日付 読売新聞朝刊(大阪14版)1面「大阪ダブル選 維新完勝」

同日付 朝日新聞朝刊(大阪13版)1面「ダブル選 維新大勝」