YouTuberは、立派な仕事

スマホが普及すると同時に、インターネットも身近な存在になりました。その影響を受けて、YouTubeのような動画サイトは、手軽にどこでも観ることが出来るので多くの支持を得ています。そして、動画を投稿する「YouTuber」は、学生を対象にした「将来なりたい職業ランキング」でトップ10に入るほどの勢いです。

仕事として認知されはじめているYouTuberで、特に人気なのは「ゲーム実況者」です。発売して間もないテレビゲームから、昔流行ったファミコンソフト、スマホアプリやPCオンラインゲームまで、多種にわたるジャンルを配信しています。人気の秘訣は、投稿者によって異なる、商品の魅力の伝え方にあると思います。ある人は攻略を重視して、またある人は話術で面白さを伝えるといったように、差別化を図った結果、独自性のある動画が多く存在しています。一方、このような二次創作で問題視されているのは「著作権」です。

今朝の日本経済新聞では、任天堂が「著作物の利用に関するガイドライン」で二次創作に対する、著作権行使の考えを示したと報じています。ゲームの動画や静止画をネットで共有することを容認し、単純なコピーではなく、ユーザーのコメントなどの創作性を加えることが条件とのこと。根底には「営利性」や「宣伝力」など、同社にとってプラスとなる可能性を見通しているように感じます。

実際に、テレビよりもYouTubeを観る人が増えています。大学の授業で「テレビの視聴率はなぜ下がっているのか」を解明するため、大学生を対象にアンケートした結果、一番の要因は動画サイトでした。「自分の好きなものだけ観たい」「CMが無いのは魅力的だ」という意見が多く、生活の中で重要な役割を担っているのだと実感しました。

「YouTuberなんて仕事じゃない!」と断言する方もいますが、これからは影響力のある広告塔として重宝されると思います。そして、多くの可能性を秘めているので、企業もぞくぞくと目を向けるでしょう。私は新しい発見の場として、ほぼ毎日利用しています。注目され続けているYouTuberの未来がとても楽しみです。

参考記事:

25日付 日本経済新聞朝刊 15面「二次創作「お墨付き」の潮流」