ほしいのはチョコ?花束?それとも…

チョコ配る 気分はスーパー ボランティア

え?まさか! 机にチョコが ひょっこりはん

お菓子メーカーのメリーチョコレートカムパニーが実施する「バレンタイン今どき川柳」の優秀作が発表されました。流行語や世相をおさえ、機知に富んだ言葉が並んでいます。

今日は、バレンタインデー。皆さんはどんなチョコを用意しましたか。天然素材の華やかなピンク色とフルーティーな味わいが魅力の、ルビーチョコレートが注目されているようですね。私は大学やアルバイトの友人に、義理チョコをたくさん準備しました。

ところで、日本経済新聞は、近年、「フラワーバレンタイン」が広がっていると報じています。欧米の男性から女性に花を贈る習慣を取り入れたものです。花束をもらえるなんて、ロマンチックで素敵ですね。イベントが少なく花消費が落ち込む1~2月の起爆剤にと業界関係者の期待が高まっています。記事によると、パートナーのいる30~40代の男性客の利用が多く、バラやガーベラなどの赤系の切り花が人気だそうです。

バレンタインに合わせたイベントも各地でひらかれています。

先日、鎌倉文学館を訪れました。毎年恒例の「愛は言葉だ!文豪のハートに触れるバレンタイン」(今月17日まで)が開催されています。入館時には、愛の言葉おみくじを引くことができます。私が引いたのは、久米正雄「蛍草」からの一説。師匠であった夏目漱石の娘・筆子への失恋をもとにつくられた新聞小説で、謙虚さの中に力強さと切実さが感じられる言葉です。

愛の言葉おみくじ

 

 

 

 

 

 

 

館内では、鎌倉にゆかりのある作家や恋愛小説が紹介されています。あらすじ紹介を読むと、人生に彩りを加える一方で、心を乱し、自らを破滅させるほどの危うさを内包する恋の魔力を痛感させられます。芥川龍之介の随筆小説「しるこ」の自筆原稿や夏目漱石の小説「こころ」の複製原稿なども展示されており、古典の一端に触れることができました。とくに、「私はおまへを愛してゐるよ。精一杯だよ」(中原中也 詩「無題」)とまっすぐな思いをつづった言葉が心に響きました。

神奈川県鎌倉市にある鎌倉文学館

 

 

 

 

 

 

 

いつの時代も、恋は苦しくはかなく、でもとても尊いもの。一方、通信技術の発達により、伝えたい人にすぐ思いを伝えられる時代になりました。言葉が溢れる現代世界でも、言葉の重みを大切に生きていきたいと、文豪がのこした含蓄のある文章に触れて改めて思いました。

今日は、恋人のみならず家族に友人にと、大切な人にあなたのとっておきの愛の言葉を届けてみませんか。

 

参考記事:14日付 日本経済新聞 11版 24面「バレンタイン、女性に花を」

10日付 朝日新聞(地域面 神奈川)「文豪のあまーい愛の言葉 鎌倉文学館で展示」

8日 ハフポスト 平成最後の「バレンタイン川柳」優秀作10選、お気に入りの一句は?

https://www.huffingtonpost.jp/2019/02/07/valentine-senryu_a_23664351/