進むネットシフト化

「サイズ、お調べしましょうか」「試着されますか」
この何気ない会話のなくなる日が、いつか来るのでしょうか。

今日の日本経済新聞の中に、GAPが北米を中心に数百店舗の閉鎖を決めたという記事が掲載されていました。今後は、オンラインでの販売に力を入れていくそうです。

では、日本ではどうなのか。近くにあるGAPの店舗に行ってみました。年の瀬とあって多くの客でにぎわい、レジには列ができていました。店員に日本の店舗も減る可能性があるのか聞くと、「日本はまだ大丈夫ですかね。ただ、オンラインでの売れ行きは良いです。アパレル業界全体としてオンラインに移行する流れがあるみたいです。」と。

その後、GAPJAPANのサイトを覗くと、オンラインストア限定で60%オフの文字が。訪れた店舗でもセールが行われていましたが、どうやらオンラインの方がお得のようです。

私も、これまで何度かインターネット上で洋服を購入したことがあります。中でも、よく愛用しているブランドのスーツケース付きの福袋を買ったときは、自分で持って帰るのは無理と感じ、オンラインストアの便利さを感じました。

そこで、インターネットショッピングの利用状況が気になり、総務省のホームページで調べてみました。すると、平成27年度の調査では、70%を超える人がネットショッピングを利用していると回答しているそうです。ネット通販が小売業のこれまでの秩序を崩す現象、「アマゾンエフェクト」の波が日本にも徐々に押し寄せている以上、今まで慣れ親しんできた仕組みも変わる時代に突入しているのかもしれません。

けれど、店舗に行くことにも良さがあると思うのです。今日、久しぶりにGAPに行ってそう感じました。お店では実物をみて、店員と話して、買うことができる。ネットとはまた別の良さがあると思うのです。

もうすぐ新年。年始めの福袋くらい、ネットで買えたとしても直接お店に行ってみてもいいのではないでしょうか。実際にお店に行くこと、インターネットを利用すること、どちらにも偏らず、消費者にとってさまざまな選択肢のある世界であってほしいと思います。

参考記事:
29日付 日本経済新聞 (13版) 7面 (総合6) 「GAP、北米で大量閉店」