今日、バスの中で小学生の集団を見つけました。楽し気に会話する3人の男の子。恐らく低学年かと思います。微笑ましく見ていたら突然、「2人で話したいからお前あっちに行け」と1人に向かって言ったのです。ですが、その子は動きません。どうするのかなと思っていたら、話したい2人はバスの後ろへ。来るなと言われても、それを後から追う男の子。再び、強い口調で「ついてくるな」と言われると、悲しそうな顔をして戻っていきました。
今朝の新聞に、文部科学省が2017年度に小中高校などで認知した「いじめ」の件数が過去最多の41万4378件だったという記事が掲載されていました。ちなみに、年間30日以上欠席する不登校も小中学校で最多となったそうです。
そもそも「いじめ」の定義は何なのか。調べてみました。文部科学省によると、「一定の人間関係のある者から、心理的、物理的な攻撃を受けたことにより、精神的な苦痛を感じているもの」だそうです。
もしかすると、私が今日見かけた子は「いじめ」にあっているわけではないかもしれません。バスに乗っていた5~6分しか見ていないのに決めつけることはできません。まして、小学生にはよくある「仲間外れ」であると言われればそれまでです。ですが、こうした積み重ねが徐々に発展していくのかもしれないと思わずそう思ってしまいました。
「仲間外れ」にされたこと、誰かにしたことは誰にでもあると思います。私もどちらもあります。仲良くできていたはずなのに、なぜか急に疎外感を感じる…。そんなことがあった次の日は学校に行きたくなくなりました。
今年の認知件数を見ると、小学校が31万7121件とダントツです。高校生と比較すると、30倍以上です。中でも小学校の低・中学年が急増したといいます。
小学生は、まだまだ未熟で感情をストレートに表現するからこそ、残酷です。久しぶりに小学生たちの会話を聞き、改めて感じました。だからこそ、大人の介入は必須だと思います。
参考記事:
26日付 読売新聞朝刊 「いじめ最多41万件」13S版 (総合) 1面
同日付 朝日新聞朝刊 「いじめ把握 低学年化」13版 (総合) 1面
同日付 日本経済新聞朝刊 「いじめ認知 最多41万件」14版 (社会) 38面