たかがトイレ、されどトイレ

きれいで使いやすいトイレがある駅や商業施設は、それだけで印象がよくなります。最近使った中で一番素敵だったのは、新宿マルイ本館の女子トイレです。濃いブラウンと白でまとめられた広い空間の中央には、緑が生い茂るスペースが。化粧直しスペースやフィッティングルームも充実していて、感動しました。

いきなりマルイのトイレについて熱く語ってしまいましたが、日本では着々と進化しているようです。読売新聞の「生活調べ隊」によると、スマートフォンやタブレットで空き状況を確認できるサービスも登場しています。入口のモニターやランプの点灯状況で使用中か確認できるタイプのものは使ったことがあります。

埼玉県のJR深谷駅もなかなか印象的でした。公共の手洗い場とは別に、個室の中に洗面台があったのです。珍しくて記憶に残りました。我ながら、けっこうよく見ているものですね。

先日インドに行ったのですが、出発前に「インドのは汚く、紙がない。床に置いてあるバケツの水で流す」と聞かされていたので戦々恐々としていました。予想に反して、空港やホテルなど外国人が訪れる場所は水洗で紙があるところも多かったです。持って行った便座シートを使うこともありませんでした。ただ、トイレットペーパーやポケットティッシュは多めに持って行ってよかった。駅や街中で利用した友人は、何度か「史上最強の(汚い)トイレだった」とぼやいていました。

利用者の快適さを追求した素晴らしいトイレが増えているなかでも、「ルールに従って清潔に使う」という最低限のマナーは守らなければいけません。個室にジュースのゴミを置いて行ったり、トイレットペーパーを床に散らかしたりといった光景をしばしば見ますが、とても残念な気持ちになります。

どんなに素晴らしくても、災害時に断水すると使えなくなってしまうことがあります。私はまだ非常用の簡易トイレを試したことがありません。大阪の地震や西日本の豪雨でも排泄は切実な問題でした。いざという時に使えるのか不安なので、まずは手に入れて確認してみます。

参考記事:
17日付 読売新聞朝刊(東京12版)15面(くらし)「トイレの行列減らせ 生活調べ隊」