新しい原発は日本に必要?

今朝、4年に一度のサッカーW杯で日本が一次リーグを突破し、決勝トーナメントに進出するという明るいニュースが入ってきました。決勝トーナメント進出は2010年南アフリカ大会ぶりです。連日、W杯にくぎ付けになっている人は多いのではないでしょうか。私もその一人です。

W杯に日本中が湧く中、見過ごせないニュースが入ってきました。

今日の読売新聞朝刊に、「東通原発 建設再開へ」という記事が掲載されていました。青森県にある東通原発は、2011年の東日本大震災の影響による東電福島第一原発の事故以降、建設がストップしていました。それを再開させるとのことです。

震災により、大事故が起きたにも拘わらず、原発が新たに作られるというのです。未だに、福島第一原発の周辺には立ち入り禁止区域が存在し、避難生活を余儀なくされている人がいます。

福島だけではありません。放射能の影響を懸念して、東北の海産物などを買わない人は多いのです。母に聞いたところ、私の家でも東北の魚は買っていないと言います。原発事故の影響は日本全国に広がっているのです。

事故から完全に復興したとは言えないなか、新たに原発を作る日本は経験から何も学んでいないんだなと思ってしまいます。

記事によると、東電としては建設コスト削減を目指すべく、共同建設に向けて東北電力・中部電力との協議に弾みをつける狙いがあるそうです。「原発ゼロ」を訴えていても実現しない理由がここにあるのかもしれません。

だからこそ、政治が動くときだと思います。小泉純一郎元首相が、小沢一郎代表が主宰する政治塾で講演するそうです。2人の共通点は「脱原発」。大物政治家が積極的に訴えることで何かが変わるのではと思わず期待してしまいます。

原発は今や日本人なら誰でも関心を持つ話題なのではないでしょうか。W杯に向けるのと同じくらいの熱量で原発のニュースも見ていきたいと思います。W杯は終わっても、原発問題は終結しません。

参考記事:29日付 読売新聞朝刊(13S版) 2面 「東通原発 建設再開へ」                                                               同日付 朝日新聞朝刊(13版) 4面 「小泉氏・小沢氏 30年ぶり協調」