政策よりも政局を優先した選挙

何だかよく分かりません。自公は議席を1つ伸ばし、ほとんど現状維持の状態。一方、民主は14も議席を増やし、野党第1党の座を守りました。いったい真の勝者は誰なのでしょうか。

重い信任を政策遂行に生かせ(読売新聞)

「多弱」による勝利に慢心は許されぬ(日本経済新聞)

分断を埋める「この道」に(朝日新聞)

今朝の各紙社説のタイトルです。ご覧の通り一様に、選挙結果におごることのない政権運営を求めています。3分の2の議席数を維持した自公政権は、文字通り国民の信任を得たことになります。より重い責任を背負い、国策へ挑む姿勢が求められるでしょう。

一方の野党。民主は代表が落選したものの、議席は増やしました。維新は比例区の票を伸ばし議席は微減にとどまり、共産は政権の批判票を集め議席を倍増させました。各党とも「風」をバックにした躍進はできなかったものの、大幅な後退ともなりませんでした。

この選挙は果たして何だったのでしょう。公示前から「大義なき選挙」と言われ続けていましたが、結果を見るとより強くそう思わざるをえません。政策よりも政局を優先した選挙─。だとすれば、一票の価値よりも「投票の価値」そのものを問わなければいけないでしょう。

 

【参考記事】

15日付 各紙選挙関連面