受動喫煙対策、どう思いますか。

まず初めに、私はたばこを吸ったことはありません。その良さがわからないため、偏った考え方かもしれません。

皆さんは受動喫煙に対してどう思いますか。受動喫煙とは、たばこを吸っていない人が、他の人の出した煙を吸い込み、同じように喫煙させられてしまうことです。

たばこを吸わない私にとって、喫煙している人の近くに行くこと自体が嫌です。歩きたばこをしている人がいると思わず、息を止めたくなりますし、飲食店の禁煙席でも、喫煙席の近くに座るのはあまりいい心地がしません。

今日の読売新聞に「受動喫煙対策、与党急ぐ」という記事が掲載されていました。衆議院では8日に受動喫煙対策を強化する健康増進法改正案が審議入りしています。与党が成立を目指す法案は東京都の規制案より軽いものです。自治体の条例案よりも政府案が緩やかというのは2020年にオリンピック・パラリンピックを迎える国としてどうなのでしょうか。

一番の大きな違いは、「店内で喫煙室以外での喫煙を禁止する」対象になる飲食店の数ではないでしょうか。政府案は、経営規模の大きい店や新規開業の店に限定しており、対象は45%にとどまります。一方、都の案は従業員を雇っている店とし、全体の84%となります。数に差がありすぎるのです。

国民の健康にかかわる政策は政府がリーダーシップをとって作っていくものだと思います。都に後れを取って良いとは思えません。

確かに、個人経営の店や小規模の店にとって、喫煙に対する規制が厳しくなることは、経営に直結してしまうのかもしれません。ですが、誰かが吐き出した煙がたばこと無縁な人の体に害を与えているとしたらそれは問題でしょう。

「たばこを吸う人、吸わない人の住みわけが出来る社会」に一日もはやくなってほしいと思っています。

参考記事:9日付 読売新聞朝刊 13版 4面(政治) 「受動喫煙対策 与党急ぐ」