ニーズをくみ取り対応する難しさ

中学生のころ、少ないお小遣いで友人たちと遊びに行くと言えばカラオケでした。数あるカラオケ店の中から選ぶ基準は、いかに安い値段で長時間いることかできるか。フリードリンクでそれぞれが好きな曲を歌って5、6時間過ごしたのは良い思い出です。

シダックスがカラオケの店舗運営から撤退しました。

撤退の背景には、カラオケの利用人口の減少に伴い、カラオケボックスの市場規模が減少したことがあります。それに加え、昼間の客が増えて客単価が落ちたこともあります。以前は会社帰りに団体で飲食を楽しむという使い方がありました。しかし、近年は料金が安い平日の昼間に来てフリードリンクで楽しむ学生や高齢者が増えています。

中学生当時、カラオケ店を選ぶ際にシダックスでは映像にPVやアニメの動画が使われているので好きな歌手やアイドル、またアニメの映像を見たいという時に行きました。しかし、他のカラオケ店に比べると若干料金が高く「贅沢」というイメージだったことをよく覚えています。

消費の変化に対応することは難しいことなのでしょう。

部活動の新歓イベントで、新入生の求めるものをくみ取り惹きつけるイベントを考案するのは難しいことでした。自信をもって準備したイベントに人が集まらないこともあれば、予想以上に参加者が集まり驚いたこともありました。

サービスを提供する側が受けとる側の心情や求めるものをくみ取って変化に対応する。

現状に満足せず、常に改善点を見つけ出そうとする姿勢が必要なのだと感じます。

参考記事:

13日付 日本経済新聞朝刊(大阪13版)13面(企業1)「1人カラオケにシダックス泣く」