出来るか出来ないかよりも誰もやっていないことをやってみたい
野球選手以外だったら「宇宙飛行士」を目指したという言葉からも、パイオニア魂と飽くなき向上心を感じます。著書「不可能を可能にする大谷翔平120の思考」で紹介されています。
投げては4勝、打っては6本塁打。夢の舞台、メジャーリーグで二刀流を実現させ、なんともドラマティックなデビューを果たした大谷選手。新しい環境にも早々と適応し、球場でチームメイトと楽しそうに過ごしている姿も印象的です。驚異的な運動神経もさることながら、「内面」の素晴らしさが大きく評価されています。今日の朝日新聞朝刊には、大谷選手から学ぶべき人生哲学が紹介されていました。
間近に接した大谷は、素直だけれど実はとても頑固、謙虚だけれど大変な自信家、という意外な側面を持ったプレーヤーでした。そして常に、黙って一人でじっと考え、道を切り開いていきました。
北海道日本ハムスカウト顧問の山田正雄さんは人物像をそう表現します。
自分で考え、素直に選択し、挑戦する。そんな姿勢の原点は、育ってきた環境にあるといえるかもしれません。スポーツライターの佐々木亨さんは、野球の監督だった父と小学生の頃に行っていた交換日記や「言霊」を重んじる花巻東野球部の佐々木洋監督の教えが、言葉を大切し、深い思考力を身に着けることにつながったと分析します。
巨額の大型契約を狙える2年後というタイミングやヤンキースなど超人気球団のブランドを選ぶことはありませんでした。「二刀流」挑戦に理解があったエンゼルス球団という選択や、鮮烈な開幕デビューにも淡々として対応を変えない冷静さからも、芯の強さと抱いている目標の壮大さが伝わってきます。
夢の舞台での挑戦はまだ始まったばかり。楽しく、まっすぐ、実直なプレースタイルや生き方に注目していきたいです。私たちが目にしたことのない景色や伝説を、これからきっとたくさん見せてくれるでしょう。わくわく感が止まりません。
参考記事 22日付 朝日新聞朝刊 12版 13面 「オオタニ的人生哲学」