3月11日、福島県浪江町での復興支援活動を踏まえた、率直な思いを記事にさせていただきました。(「応援したい!」気持ちはわかるけど)
しかしこれまで、福島の復興をあらたにすで記事にする際、「放射能」の話題は避けていました。その理由は、「結局のところよくわからないから」です。
沿岸部に限らず福島県を訪れると、必ずと言っていいほど写真のような線量計が設置されていました。表示されている数値が高いのか低いのかよくわかりませんでしたが、それがあることで「放射能」について考えてしまう環境ではありました。
今日の朝日新聞朝刊では、その線量計が削減されることを報じています。原子力規制委員会は県内に設置されている約3000台の線量計の配置を見直し、避難指示が出た12市町村以外にある約2400台を2020年度末までに撤去することを決めました。決して測定を中止するわけではなく、高い線量まで測定可能な可搬型の監視装置約600台などは従来通り測定を継続するなど規制委員会は、適切なモニタリング体制は維持するとしています。
筆者自身は、そこまで不安を感じたことはありません。それでも、数十回以上訪れたので、念のため、人の体内に付着・沈着した放射性物質を体の外側から測定することができるホールボディーカウンターを1度体験してみました。結果は、問題なし。普段からお世話になっている浪江町役場の方からは、「そんなことする必要がない」と笑われてしまいました。少なくとも避難指示が解除されているエリアを訪れることは問題ないと言えるでしょう。
今週、都内で桜の満開予想が出ていますが、浪江町には「請戸川リバーラインの桜」、浪江の近くにある富岡町には「夜の森の桜並木」があります。食事処も徐々に再開、あるいは新しくオープンしました。
足を運べる人は、一度行ってみる。これが私たちにできる最大の「応援」だと筆者は考えています。
参考記事:
21日付 朝日新聞朝刊(東京14版)7面(総合)「線量計 福島県で削減」