4年間の使い方

私が通う大学の合格発表は3月10日。この日から各部活やサークルの「新歓」が始まります。

入学したての1回生は4月の1か月間、数多ある団体から声をかけられ、様々な新歓イベントに誘われます。そして、ここでどの団体を選ぶかでその後の4年間の生活がほぼ決まると言っても過言ではありません。

思い返せば2年前、合格したばかりの私の前には自由に使うことのできる「真っ白な4年間」が広がっていました。留学、旅行、勉強、サークル、部活、アルバイトなど。受験から解放され、数多くの選択肢が目の前に現れて混乱したことを覚えています。

私はその中から部活を選び、これまでの大学生活のほぼすべての時間を費やしてきました。長期休みに海外旅行をしたり、アルバイトに邁進したりするのは難しい生活です。「大変だね」とよく言われますが、後悔はしていません。

しかし、大学生活も折り返しに近づき、思うことがあります。

大学生活を有意義に使えているのか。自分は入学してから成長できているのか。

どの大学でも入学後すぐに行われるイベントにオリエンテーションがあります。多くの大学が「4年後の自分を思い描き、行動し始めよう」と強調し、ボランティアなどの課外活動の案内や先輩との交流会を開催しています。

新入生の皆さんには、入学までの時間で「大学に入ってから何をしたいのか」を考えてみてほしいと思います。そして、オリエンテーションを有効活用してください。

ただ漫然と日々を過ごすだけでは何も身に付きません。私もこれまでの自分を省みつつ、卒業する時に後悔しないように残りの時間を過ごしたいと思います。

参考記事:

12日付 日本経済新聞朝刊(大阪14版)17面(18歳プラス)「4年後の自分しっかり想像」