私の出身地、茨城県龍ヶ崎市は稀勢の里関が小、中学生時代を過ごした地です。私が住んでいた地区内には横綱が通った中学校があり、家族で応援していました。
時間があれば、テレビの前で緊張しながら取組を見守りました。そして、格上の相手に勝利した時は手を叩いて喜びました。2017年、ついに14年ぶりの日本出身横綱に昇進した時は非常にうれしく、少し誇らしい気持ちにもなりました。地元も大いに盛り上がり、龍ヶ崎市は市民栄誉賞を授与しました。
1年前の盛り上がりが懐かしく感じます。
しかし、今大相撲を巡り不祥事が続いています。
昨年10月の元日馬富士関による貴ノ岩関傷害事件では、横綱が引退する事態となりました。12月には立行司の第40代式守伊之助がセクハラ問題で協会から懲戒処分を受けています。今場所は、白鵬関、稀勢の里関が休場。3横綱のうち鶴竜関のみが出場しています。
そして今日、大砂嵐関が無免許運転を認めたと報じられました。
度重なる不祥事に残念な気持ちを隠せません。
「ヒヤリハットの法則」というものがあります。
1件の重大な事故の前には300件の軽微な事故がある。私の所属しているクラブ活動では、些細なトラブルでも報告書を書き、内容を共有し再発防止に努めます。非常に小さな事故でも連続して起きると、大きな事故の前触れのように感じ、気を引き締めなおします。
この法則は労働事故の事例で言われているものですが、今回の不祥事にもあてはめることができるように思います。
一連の不祥事が起こる前には、公にはならない小さな「不和」が重なっていたのではないでしょうか。そして露呈した小さな問題を放置したのではないでしょうか。
再び大相撲に熱狂できる日が来ることを心から望みます。
参考記事:
23日付 読売新聞朝刊(大阪14版)36面(社会)「大砂嵐「自分が運転」認める」