昨日のあらたにすのタイトルは「どの引き際も美しい」。浅田真央選手をはじめ、第一線で活躍した人の引き際はグッとくるものがありました。
しかし、政治の世界で同じことは言えないでしょう。
蓮舫氏や前原氏が民進党代表の座を退いたとき。あれだけ「ラストチャンス」といった発言を就任時に述べていたのにもかかわらず、再興できないまま、「引き際」を選んでしまいました。
また、連日紙面を賑わせ、あらたにすで何度も取り上げた小池都知事。(小池さんに期待してしまうのは、私だけ?)(小池都知事にまだ期待できない僕)「希望の党」を立ち上げ、国政に進出をしたものの、「排除宣言」に始まった小池ブームの失速もあり、選挙戦後は党首の座を退きました。
一方で約3か月前、当時民進党の代表代行だった枝野氏が立憲民主党を立ち上げたとき、筆者は政治家としての矜持を貫いたと評価しました。(立憲民主党に少し感動した私)その後、SNSを活用した戦略も功を奏し、希望の党を抜いて野党第一党となりました。
あの記事を書いたとき、選挙戦が終了したら、「民進党」は解党し、所属議員は、希望か立憲民主のどちらかに移籍するものだと思っていました。解党をすべきという記事は、以前あらたにすでも主張されていました。(まず初めに解党の決断を)しかし、今月4日に開かれた民進党常任幹事会で、分裂した党の再生に向けた改革の方向性をまとめた「新たな挑戦への指針」を了承し、「解党的出直し」といった文言が盛り込まれましたが、今もなお三つの党が乱立し、与党に対抗できる野党は未だに現れません。
本日の朝日新聞では、政党助成金が大幅に減った民進党の現状を紹介しています。希望の党との連携を含めて様々な模索をしていますが、果たして野党の未来に希望はあるのでしょうか。また、野党が内部崩壊している日本の政治に希望はあるのでしょうか。
参考記事:
29日付 朝日新聞朝刊(東京14版)4面(総合)「懐に寒波 民進 節約の冬」