エプロンを漬け、お皿を洗う夫に声をかける妻。
「お皿あらいありがとう。一応もう一度洗っとくね」
「その一言が僕を『食器洗い』から遠ざけた」
旭化成ホームズが今年7月、「妻の家事ハラ白書」サイトを作り、こんな動画を流しました。同社の共働き家族研究所がフルタイムの共働き夫婦を調査し、夫の家事協力への妻のダメ出しを「妻の家事ハラ」と定義しました。「夫のやる気は高まっている。ダメ出しくらいでしょげてはダメという一方、妻のいい方が変わればうまくいくかもとの願いを込めた」と同社広報。しかし、女性を中心に「家事を手伝うという意識が問題」などとネットで批判が広がりました。「家事ハラ」はそもそも、和光大学教授の竹信三恵子さんが著書「家事労働ハラスメント」で、家事を軽んじ、担い手を蔑視することを問題にした言葉で意味が全く異なります。竹信さんは「生を支える家事をなめるなと言いたい。家事労働が再分配されなければ、女性は社会で働けない」と言います。
この「家事ハラ」騒動、皆さんはどう感じましたか。私たち世代にはまだ身近な話題とは言えないかもしれませんが、皆さんのご両親はどうでしょう?10年後、自分が結婚したらどうなるでしょう?お話を聞かせてください。
23日付け朝日新聞(大阪14版)生活面「家事ハラスメント=夫へのダメ出し??」