捏造を防ぐために

 「あらたにす」の学生スタッフになって、2年が過ぎた筆者。今も、投稿する時には四苦八苦します。問題意識を持つものや、自分のエピソードにふさわしい記事を探すことはもちろん、そこから執筆するときにも苦労は絶えません。実際に会った人の言葉を引用する時にニュアンスを変えられたら、自分のエピソードを美談に仕立てられたら、どれだけまとまりのある原稿が出来るだろうか思います。それを食い止められるのは、投稿の最後に「西岡矩毅」と署名を入れるからでしょう。 

 今日の朝日新聞には「ネット中傷 被害拡散」の記事がありました。

サイトやブログの開設者は閲覧数を稼ぐほど、より多くの広告収入を得ることが出来る。関心を集めそうな話題なら、虚偽の内容であろうと掲載、転載し、扇情的なタイトルをつける人が次々と現れる。

 7月に俳優の西田敏行さんの中傷記事を掲載した容疑で書類送検された40~60代の男女3人は広告収入で月50万~60万円を得ていたといいます。筆者は普段、あらたにすの閲覧数が増えるだけで嬉しくなります。もし、そのうえに広告収入という実益が生まれるのであれば・・・。読者の関心を引きたくなる気持ちも分からなくはありません。 

 しかし、そのために捏造をすることはあってはなりません。しかも、ネットという世界では、一度、出てしまえば削除をすることは難しいのです。 

 嘘の情報が出回らないようにするには、発信者が情報に責任をもつことが一番有効でしょう。しかし、私利私欲に走る人からすれば、情報の真偽など重要ではありません。そんな不心得者を撲滅するには、受け手が情報を取捨選択することが肝要です。その際に署名があるかどうかは大きな判断材料になるに違いありません。

  読み手として署名の意義を感じ、書き手としては将来に残っても恥じることのないものを書いていかなければならないと思いました。

参考記事

17日付 朝日新聞 13版 30面 「ネット中傷 被害拡大」