7月15、16日の2日間、新潟県十日町市で行われた撮影イベント「PHOTO LAB とおかまち」に参加してきました。松代(まつだい)という中山間地域を歩きながら住民の皆さんと交流し、たくさんの素敵な瞬間を写真におさめることができました。この冬には2回目の撮影会が開催され、参加者が撮影した写真は1冊のフォトブックになります。
▲棚田のある風景
最近、さまざまな地域に興味があり、移住イベントなどによく足を運んでいます。どうしてその地を選んだのか。移住経験者の話を聞くと、何に重きを置くかで違っているようです。ただ、「やっぱり人かなぁ」と言う方が比較的多い印象です。
松代の人々は、歩いていると気さくに声をかけてくれたり、家にお邪魔すると美味しい料理でもてなしてくれたりと、とにかく親切でした。十日町市は織物産業が盛んで、古くから宿場町として栄えてきた歴史も関係しているそうです。
▲地元の方が案内してくれた畑で
私は松代から少し離れた十日町駅付近に宿をとっていたのですが、市の地域おこし協力隊の女性が「ちょうどその方面に行くから」と車に乗せてくれました。松代に来るまではペーパードライバーだったという彼女。私も秋田県の出身なのでわかるのですが、鉄道やバスの本数が少ない地域では、自動車は移動手段として欠かせません。
今日の読売新聞では、過疎地でガソリンスタンド(GS)の廃業が相次ぎ、自治体が運営や支援に乗り出し始めたと報じられています。車を動かすためのGSも当然なくてはならないものです。しかし、その運営費は国の補助対象からは外れているといいます。記事にあるような自治体による運営費の支援は、財政が厳しい所では難しいですし、公共交通機関と徒歩が移動の中心になるコンパクトシティ構想の実現も容易ではありません。
地方には、都市部にはない魅力が確実にあります。一方で、交通や医療設備など利便性に不安が残る点もあります。いずれも、その地に足を運んでみて、通ってみて、わかることではないでしょうか。これからも、ふらっと遊びに行く感覚で、色々な地域を見て回ります。
参考記事: 23日付 読売新聞朝刊(東京13版)4面「過疎地GS 町が運営」