インターンのイロハ 実際に参加してみて

 大学4年で就活生の筆者は、昨年の夏から冬にかけて、インターンに参加していました。新聞社やテレビ局、出版など、いわゆるマスコミに絞り、ほとんどが5日間のプログラムでした。その時にの感じたことを本日の日経新聞の記事になぞらえて、イロハで伝えます。

イ 意外と面白いインターン
 昨夏、新聞社のインターン初日、集合場所には黒いリクルートスーツに身を包んだインターン生が集まりました。ラフな格好で参加する学生もいますが、少数です。ご多分にもれず、筆者もスーツ。真夏には異様な光景だったかもしれません。
 この窮屈な雰囲気でプログラムが進むのかと思いましたが、内容は面白いものばかりでした。グループで企画を考えたり、記者会見を模擬体験したりと、仕事の内容を肌で感じることが出来ました。
 また、参加した学生とは仲良くなり、就職活動に向けて、一緒に勉強したりすることもありました。

ロ 路線アプリより、15分前に
 普段、埼玉の自宅と東京・八王子にある学校の行き来でしか、電車に乗らない筆者としては、都心の駅構内は迷路のようでした。駅に着いてから目指す会社に着くまで、迷わずに行けたとしても10分以上かかることも珍しくありません。
 また、電車は通勤のサラリーマンで埋め尽くされています。筆者の場合、大学3年で、1限の必修もなくなり、遅い時間に人がまばらな電車に乗って通うことに慣れてしまったころでした。もみくちゃにされることで、社会人の強さを感じました。
 時間に余裕がないと、企業まで走って向かうことに。着慣れないスーツで、汗まみれでは、1日を不快な思いで過ごすことになりかねません。
 万が一、早く着きすぎてしまったら。そのときは、朝刊に目を通したり、提出したエントリーシート(ES)を見返したりしました。初めてのインターンは要領もつかめず、緊張するものです。お手洗いをしっかりと済ますのもいいでしょう。

ハ 早めのES準備を
 筆者が参加した多くの企業はESの提出がありました。インターンへの参加理由やこれまで頑張ってきたことなど、それぞれを400字程度でまとめます。1日考えれば出来上がりという簡単なものではありません。何回も見直したり、周りの人に見てもらったり、苦労しました。また、提出時期は大学の試験と重なることもあります。計画的にESを書き進めることで、学業とインターン、また他のことも両立することができるのだと感じました。

 多くの企業は「インターンシップは採用とは関係ありません」とわざわざ注意書きまでしています。しかし、そんなことはありません。会社にとっては関係ないとしても、参加した学生からすれば、インターンで見聞きしたことや経験したことが、就職活動をするときの大きな判断材料になります。

 3年生をはじめとする、後輩のみなさん。是非、インターンに参加してみてください。

参考記事
26日付 日本経済新聞 17面 「働く インターンその心得、労惜しまず情報収集、倍率は高い諦めないで」