「なくてはならないもの」は何ですか。

今回も読者の皆さんに質問です。
みなさんの生活に、「なくてはならないもの」は何ですか。

家族、お金、命など多種多様なお答えがあるかとは思いますが、皆さんにとって携帯電話は、「なくてはならないもの」でしょうか。先ほど取り上げた3つと比較するつもりはありませんが、現代を生きる我々、特に学生のような若い世代にはなくてはならないものですよね。近年登場したスマートフォンには、通話やメール、最近ではLINEなどの連絡手段としてだけではなく、ゲームやSNSなどのサービスをアプリとして簡単に搭載できるようになっており、電話に限らず様々な道具を容易く「携帯できる」ようになりました。

その「便利」さ故についつい使いすぎてしまうこともありますよね。(特に初めての携帯電話でご経験の方も多いかと。)料金面だけでなく、四六時中LINEを使っていたり、ゲームをしていたりと、時間の面でも「依存」してしまいがちな方も多いのではないでしょうか。一日あたりスマホでゲームをしている時間が3時間以上の小学生は約17%、中学生では約20%と数字にも現れています。そのような現状を鑑みて文科省は機構を通じ、スマホを使わずキャンプなどを通して野外活動や料理、規則正しい生活をすることで、「依存症」から脱するための試みも行われました。

スマホ依存がよくないことはともかく、このような対策は有効なのでしょうか。周囲に誰か見ている大人がいてくれて、催しも提供されるものを受けるという形ではスマホを使っているのとさほど変わらないような印象を受けますし、それに加え、元の生活に戻れば、コンテンツの提供を待つだけの状態と変わらないため、結局のところスマホにまた依存してしまうのではないでしょうか。また、月並みな意見ですが、やはり使う人間の「進化」こそ特効薬になるのではないでしょうか。

9日、米アップルが新機種「iPhone6」と腕時計型端末「アップルウォッチ」を発表しました。前機種から約2年、人類の進化の歴史から比べると、圧倒的に速い進化を遂げる携帯端末、ますます機能が進化する中、私たちはこのペースについて行けるのでしょうか。スマホ依存を議論する上で、まずは技術の進歩とどう向き合うかを議論することが必要ではないでしょうか。また、我々が「進化」するためには何が必要なのでしょうか。更にこんな機能があったらスマホに依存しないなどのアイディアも募集します。

みなさんのご意見をお聞かせください。

参考記事:本日付讀賣新聞(東京14版):9,16面、同日付日本経済新聞(同版)3面