今年も猛暑が日本列島を襲っています。
今月5日には、群馬県伊勢崎で国内観測史上最高となる41.8度を観測しました。
厳しい暑さは私たちの健康や日常生活にも深刻な影響を与えています。
◯各地で40度超え
40度超えの厳しい暑さが各地で観測されています。
伊勢崎で国内観測史上最高気温を観測した5日には埼玉県鳩山で観測史上2位タイの41.4度、群馬県桐生で4位タイの41.2度を、翌6日には静岡県静岡で2位タイの41.4度を観測しました。
気象庁は歴代の最高気温上位20地点(現在は19位タイが4地点あるため22地点)を公開していますが、8月19日現在のランキングの上位5地点の気温は今夏に記録したものとなっています。
◯北海道でも記録的な暑さ
筆者の住む北海道でも記録的な暑さが続いています。
先月24日には北見で39度、帯広で38.8度を観測し、観測史上最高を更新しました。
札幌でも16日に今年32日目の真夏日となり、101年ぶりに年間の真夏日日数を更新しました。
総務省消防庁が公表した資料によると、今年5月1日から8月17日に熱中症により救急搬送された人数は道内だけで2477人にのぼり、昨年5月1日から9月30日の1615人をすでに大幅に上回っています。
慣れない暑さが道民を襲っています。
◯あのイベントにも影響が
筆者は今月中旬に大阪・関西万博を訪れましたが、会場でも猛暑の影響が見て取れました。
筆者は正午に東ゲートから入場するチケットを購入しましたが、11時40分頃に到着した時にはすでに長蛇の列ができていました。当時の天気は晴れ、気温も30度台半ばとなっており、多くの来場者が日傘で暑さをしのいでいました。
ゲートを通過するまで1時間ほど屋外で待つことになりましたが、その間周りでは2人の子供が体調不良で列から離脱していきました。本人の様子や当時の状況を踏まえると熱中症ではないかと心配されます。
入場後は、大屋根リングやパビリオンなどで直射日光を避けることができましたが、お盆期間で来場者が多かったこともあり、リング下のベンチはほとんどが埋まり、穴場とされるコモンズパビリオンも入場制限がかかるなど、休憩場所を探すのに苦労しました。
長期休みと重なり外出を楽しみたい時期ですが、命を守るためにも、日傘の使用や水分補給など万全の暑さ対策が肝要です。
参考記事:
8月17日付 朝日新聞朝刊17面(北海道総合)「札幌、今季32日目の真夏日 101年ぶり記録更新/北海道」
7月25日付 朝日新聞朝刊26面(2社会)「猛暑、北海道で39度」
日経電子版「全国に猛暑もたらす「2階建て」高気圧 北海道には大陸から暖気」(2025年7月25日)
参考資料: