初めての「山の日」

本日8月11日は、今年のカレンダーから「赤」の日になりました。そう、「山の日」です。「海はあるのに、なぜ山はないのか」。山岳団体などの意見を受けて制定されました。「国民の祝日に関する法律」では、「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する」ためとしています。

恥ずかしながら、私が登ったことのある山は東京都八王子市にある高尾山だけ。標高599mと気軽に登れることから、世界一登山者の多い山だそうです。昨秋に紅葉を見ようと足を運びましたが、木が色づくには早く、天気も曇り空で、景色を楽しむことはできませんでした。しかし、友人と頂上を目指しながら、くだらない話も真面目な話もした時間は特別です。

先日、山梨県にある「ほったらかし温泉」へ行ってきました。甲信越旅行中、「行ってみようか」とたまたま訪れた場所でした。温泉に浸かりながら、雲の切れ間から光が射す富士山を望み、甲府盆地を見下ろす絶景に感動しました。

日本の国土のうち3分の2が森林です。しかし、普段それを実感する機会は多くありません。東京のコンクリートジャングルに慣れてしまったからでしょうか。それでも山へ行ったり、見たりすると、なぜか嘘をつけない気がします。こうして友人たちと本音で話せるのも、山が持つ不思議な力だと思いました。

どう山に触れるから人それそれです。日本百名山に登るのも、標高の低い山へ行くのも、遠くから山を見つめるのも。この日をきっかけに、普段は見つめることの少ない山の恩恵に感謝する一日にしたいものです。

参考記事:

11日付 各紙朝刊 「山の日」関連面