新年が明け、ほのぼのとしたニュースを多く見かけます。それでも、あと数日もすればまた忙しい日々が始まることでしょう。そんな中、「ウチよりくつろげてウチより楽しい。」をモットーに日頃の疲れを癒してくれるであろう施設があります。それが「おふろcafé」です。
真岡市は「いちごの湯」の愛称で親しまれている市健康増進施設「真岡井頭温泉」(同市下籠谷)で大規模なリニューアル整備を行う。おしゃれなカフェとスーパー銭湯を融合させた「おふろcafe」がコンセプト。埼玉県などで温浴施設を展開する「温泉道場」が整備を手がける(読売新聞,2024)。
このようにスーパー銭湯のお手本とされるような施設になっています。お風呂caféはその名の通りお風呂とカフェが融合した施設で、系列店が全国11か所にあります。また、それぞれの施設でコンセプトや室内の様子が異なります。そのうち埼玉県さいたま市の「お風呂café utatane」と滋賀県大津市の「お風呂café びわこ座」に筆者は足を運んだので、それぞれの特徴や魅力を紹介していきます。
まずは、さいたま市の「お風呂café utatane」です。全体的に薄暗い雰囲気で、プライベート空間が保たれます。またカードゲームも豊富に揃えており、ゆったりと過ごすことができます。ハンモックやクッションが置かれたエリアもあり、友達と行っても恋人と行っても楽しめそうです。お風呂に関しては、サウナはもちろん浴場内に防水加工された漫画やオセロがあり、「全力でくつろいでほしい」という思いが伝わってきました。
次に、「お風呂café びわこ座」です。ここには、「和」をテーマにしたものが多くありました。大衆演劇やカフェでお餅や抹茶が楽しめ、中でも印象的だったのは井戸端ラウンジです。まるでこたつに入っているような感覚で、のんびり過ごすことができます。ここでくつろいでいた女性(74)は、「まるで実家に帰ってきたみたい」と話していました。
どちらの施設にも共通して言えることは、長時間滞在しても飽きないような設備が充実しているということです。専用の館内着で過ごし、無料のコーヒーを飲み、大量の漫画を読み漁ることで非日常的空間を味わうことができます。料金もフリータイムで1200~1800円(大人)と比較的安いです。
ただ、どちらも利用者は若者や子連れの家族が大半で、高齢者はツアーの一環で来ているだけでした。1日中過ごすことができる環境が整っているだけに、平日の利用者をいかに増やすかが課題になってきそうです。もう少し高齢者の利用を促進するような設備があれば、より幅広い世代に愛される施設になるのではないかと思います。
参考文献
「【公式】お風呂café(おふろカフェ)」〈https://www.bing.com/ck/a?!&&p=e7eacdd53b9b8b909f9a931eba5230e4629ff8a81e1cdbfd6f0f3f3fc9d2cf88JmltdHM9MTczNTg2MjQwMA&ptn=3&ver=2&hsh=4&fclid=3f51fb22-9466-663e-22b9-f5d7958c6701&psq=%e3%81%8a%e3%81%b5%e3%82%8d%e3%82%ab%e3%83%95%e3%82%a7&u=a1aHR0cHM6Ly9vZnVyb2NhZmUuY29tLw&ntb=1〉。