子育ては、社会全体の問題

本日7月7日、晴れ。小暑です。暑さが本格的になる頃です。すでに扇風機がないと過ごせないほどで、まさに夏がやってきているのを感じます。どんな日々が待ち構えているのか心が弾みます。7月10日の参院選挙もこんなにも暑く、期待に満ちたものになるのでしょか。 

今日は争点の一つである「子育て」について考えます。

先日、地元にある小規模保育園を訪ね、保育士からお話をうかがいました。日曜日ということで、子どもたちの姿はありませんでした。しかし、部屋には絵本や玩具、小さなジャングルジムなどがあり、童心に返ってしまいました。その保育士は子どもが好きでこの道を選んだそうで、その思いが伝わってくる空間でした。そんな女性にお子さんがいるか尋ねると「いない」との答えが返ってきました。「忙しくて自分の子どもを育てている余裕などありません」。なんとも皮肉な現状です。

この状況を改善するために各政党は政策を打ち出しています。今いる保育士の処遇を改善するための賃金の引き上げや働きやすい環境の整備、また資格はありながら現場で働いていない人の復職支援の強化、新たに保育士になる人の育成などを掲げています。

どの政策を支持するかは私たち有権者にかかっています。子育ては決して保育士や親だけの問題ではありません。これから親になる私たちの世代はもちろんのこと、高齢者にも深く関係しています。年金制度を支えるのは現役層であり、その世代を減らさないことが必要だからです。この問題も有権者全体で考えていきたいものです。

本日は七夕でもあります。投票用紙にどんな願いを込めるのか。国民の声が届くまであと3日です。

7日付 朝日新聞 12版 13面 「20年 待機の児童たち」

同日付 読売新聞 12版 11面 「介護・保育職処遇改善」

同日付 日本経済新聞 13版 35面 「子供持てない 保育士の苦悩」