若者の「声」が未来を変えていく

「7、18、240。この3つの数字を使って、文章を作ってください」。筆者が受験したある会社の面接で、こんな質問をされました。ヒントは、7月10日に投開票を迎える夏の参院選。選挙権が18歳に引き下げられてから初の選挙で、240万人も有権者が増えるというわけです。社会の注目を集めていることが分かります。そう、宮城県や新潟県の住民とほぼ同じ数の若者が新たに1票を投じられるわけです。

昨日の朝日新聞の1面には、JR川崎駅周辺でゴミ拾いをする那須野純花さん(18)の眩しい笑顔が目立ちます。「ゴミ拾いを通して、地元川崎の面白さや課題に気づきました」。そう答えています。路上や海岸の掃除、被災地の復興支援など積極的にボランティアに参加するようになり、「自分の手で街を良くしている実感があるんです」と語ります。

「街のことも最初から興味があったわけじゃない。国も同じで少しずつ変わっていくと思う」。

何よりも、インタビュー中の言葉が、素敵だと思いました。

「自分が動けば、何か変わるかもしれない」。そう思う有権者はどれぐらいいるでしょうか。そういった実感を持つことは難しいように思います。しかし、1票を投じなければ、「変化」は起こらないのです。そんなことを改めて考えさせられました。

朝日新聞の全国世論調査では、参院選に「関心がない」と答えた人は6割近くにのぼります。有権者全体から考えたときに、18歳から20歳までの「240万」は必ずしも大きな数字とは言えないかもしれません。ですが、「0」が「240万」になる意義は小さくありません。

これからの日本の未来を築いていく世代です。若年層がどう政治と向き合い、どんな思いを込めて1票を投じるかで、将来の国が作られていきます。240万の声は、今後どのように社会を変えていくのでしょうか。投開票まで、1か月を切りました。

参考記事:

6月12日付 朝日新聞朝刊(東京14・13版)1面(総合)18歳をあるく「ワタシの政治 身の回りから」,2面(総合2)「自分が動けば変わるんだ」

 

参考資料:

「目で見る投票率」 総務省選挙部平成27年6月

http://www.soumu.go.jp/main_content/000365958.pdf