Luup食わず嫌いになっていませんか?その魅力に迫る

皆さんは、電動キックボードに乗ったことがありますか。株式会社Luupが運営している電動キックボードや電動自転車を目にする機会が増えている人もいると思います。

筆者も最近、興味本位で乗ってみたのですが想像以上に快適でした。そこで電動キックボードの魅力をお伝えしていきます。

まず、乗りやすさについて。スマートフォンでの身分証、クレジットカードの登録と簡単な交通テストだけで即時に乗車することが出来ます。電動キックボードと電動自転車はポートと呼ばれる場所に置いてあります。この設置状況、つまりどのポートにどの機体が何台あるかを、スマートフォンで即座に確認することも可能です。

操作自体も簡単で、アクセルをひねるだけで最大で時速20kmまで加速します。フルアクセルにしても、それ以上は超えないので無茶な運転は出来ないようになっています。

次に、料金についてです。今月1日から変更され、30分ごとに200円です。筆者が住んでいる京都は、バスが一律230円となっています。その割には遅延することがよくあり、オーバーツーリズムの影響で車内はごった返しています。電動キックボードだったら、ストレスなく手頃な値段で移動することが出来ます。

電動キックボードをよく利用しているという立命館大学の梅本航成さん(22)にメリットを伺いました。

「終電を逃しても、Luupのおかげで家に帰ることが出来ます。また、京都にはポートがたくさんあるため便利です」

ここまで電動キックボードの良い点を扱ってきましたが、改善点はないのでしょうか。

調べてみると、電動キックボードに絡む事故が多発していることが分かります。朝日新聞の記事では、

今年7月1日の改正道路交通法施行で「自転車並み」の扱いとなった電動キックボードによる交通違反と事故の状況をまとめた。7月の1カ月間で7件の事故があり、7人が軽傷を負った。交通違反の検挙は406件あり、ルールに反して歩道を走行するなどした通行区分違反が4割近くを占めた(朝日新聞,2023)

とあります。

次に、ヘルメットの着用についてです。現在は努力義務ですが、ヘルメットの有無で事故の際の頭部の損傷が大きく異なります。YouTubeに投稿されているJAFの動画は、ヘルメットの重要性を教えてくれます。もしヘルメットを着用しないで事故に遭うと、高い確率で脳に損傷が残るのです。

最後に、電動キックボードに1度も乗ったことがないという立命館大学の稲垣太基さん(20)になぜ使わないのか聞いてみました。

「乗り方や料金の仕組みなど自分で調べなければ情報を得ることが出来ず、関心が薄くなっています」

電動キックボードは便利な分、課題もたくさんあります。Luup社自身がヘルメットを用意したり、新聞やSNSの広告で宣伝したりしていけばより快適で安全な利用が可能になるでしょう。

参考文献
9月2日付 朝日新聞 「改正法1カ月、交通違反406件 電動キックボード」.
7月14日付 JAF Channel 「電動キックボードの衝突実験【JAFユーザーテスト】」.