訪日客増加の光と影… 海外旅行はマナーを守って楽しもう!

コロナ禍が収束し、街の景色は随分変わりました。みんながマスクをはずすようになった街中は、顔・顔・顔……。いろんな香りが混ざった空気を胸いっぱいに吸い込み、通り過ぎる人々の顔をこっそり眺めながら歩くと、そのたびに新鮮な気持ちになります。

変わったのは景色だけではありません。最近は、外国人観光客の姿を見かけることがとても多くなりました。たとえばユニバーサル・スタジオ・ジャパン(大阪市)に行った際は、日本人よりも多いのではないかというぐらいでした。相撲観戦や、百貨店の土産物売り場などでよく見かけたことも記憶に新しいです。

訪日客の増加は、コロナ禍で打撃を受けた観光業や景気の回復に一役を買っています。しかし同時に、オーバーツーリズム(観光公害)という問題も懸念されているそうです。読売の社説では「戻った訪日客にマナー周知を」と政府へ対策を呼びかけています。

オーバーツーリズム
:特定の観光地において、訪問客の著しい増加等が、地域住民の生活や自然環境、景観等に対して受忍限度を超える負の影響をもたらしたり、観光客の満足度を著しく低下させるような状況。(参考:JTB総合研究所

8月26日の読売新聞によれば、政府は今秋にもオーバーツーリズム対策を取りまとめる方針です。コロナ禍前の水準近くまで訪日客が戻ってきた今、知らずにマナー違反を犯したり、過度に混雑したりすることのないよう、対策が急がれています。

私自身は、来週からイギリスに行きます。初めてのヨーロッパ旅行で分からないことばかり。「郷に入っては郷に従え」「立つ鳥跡を濁さず」を胸に、まずは自分がマナーを守って楽しみたいと思います。

参考記事:

24日付 読売新聞朝刊(13版)3面社説「観光公害再燃 戻った訪日客にマナー周知を
8月26日付 読売新聞オンライン「『世界遺産の禁止区域に入る』など観光公害対策、政府とりまとめへ…首相『重要課題』