旅先、帰省先での災害にご注意を

13日午後、強い台風7号の接近を受け、気象庁と国土交通省は警戒を呼びかけました。国土交通省の尾松智・河川保全企画室長は「道路の交通規制、交通機関の計画運休を念頭に置いたスケジュールの見直しを行ってほしい」としています。

15日に接近、その後上陸する見通しのある台風7号。東海地方では14~15日にかけて、近畿地方は15日に、それぞれ猛烈な風が吹くと予想されています。JR東海とJR西日本によると、東海道新幹線で15日に計画運休の可能性があるほか、その前後では運転見合わせの可能性があるそうです。

夏季休暇に入り、アルバイト先が休みのことも多いお盆シーズン。帰省や旅行中という学生は多いでしょう。筆者も、北九州市にある実家の一室でこの記事を執筆しています。大阪への旅行を計画している友人は、台風の影響がないかを気にしていました。楽しみにしてきた計画を変えることはつらいですが、自らの命を守るための選択として、真剣に考えなければならないでしょう。

加えて会見では、停電・断水への備えやハザードマップの確認も求め、「帰省している人などは滞在先の避難所についても調べておいてほしい」と呼びかけていました。今回は台風なので、被害が発生しやすい地域や時間の予想はつきます。それが地震や津波、噴火となると、いつどこで発生するのか、どんな規模なのか、を知ることができません。

自然災害が多発する近年、自宅周辺のハザードマップを確認したり、防災グッズを用意したりと、人々の危機感は高まっています。しかし、旅先や帰省先でまで災害を考えたことはない、という人は多いでしょう。私もその一人です。会見の言葉を聞いて、災害対策を講じているつもりだったけれど、まだまだ足りていなかった、と反省しました。

旅行先のホテルの避難経路や、帰省先のハザードマップを確認する。少し面倒なことですが、命を守る行動です。久しぶりに訪れた土地。ずっと行きたかったあの場所。いつもと違う空間でも、災害対策は必須です。

 

・13日付 読売新聞オンライン 台風7号の総雨量、平年1か月分の雨量超える恐れ…気象庁が海や川に近づかぬよう呼びかけ (msn.com)

・13日付 朝日新聞デジタル 「かなり遅い」台風7号、2日かけ日本付近通過か 大雨や暴風に警戒:朝日新聞デジタル (asahi.com)

・13日付 朝日新聞デジタル 台風7号、15日に上陸の恐れ 東海道新幹線は15日に計画運休か:朝日新聞デジタル (asahi.com)