3月9日に郷土や伝統芸能の魅力を発信し、地域を盛り上げることを目指す「わっかフェス」が初めて秋田市で開かれました。
新型コロナウイルスの規制が緩和され全国各地で音楽や芸能の集いが息を吹き返し盛り上がりを見せています。
筆者が住む京都も例外ではありません。心揺さぶる音楽イベント「第60回京都マンドリン連盟合同演奏会」が開催されようとしています。そこで今回は京都学生マンドリン連盟(京マン)会長の鹿田佳乃さんにお話をお伺いして、イベントとマンドリンの魅力について掘り下げていきます。
鹿田さんは同志社大学3年生で、中高大とマンドリンチェロ一筋の学生です。昨年度に筆者と共に京マンの企画、運営を実施しました。
そもそも京マンとは何ぞや。府内の大学のマンドリンクラブに所属する学生たちの団体で、毎年春に合同演奏会を開催しています。これが「京都マンドリン連盟合同演奏会」です。
まずいくつもの大学が交わって、合同で演奏することの魅力について
「参加者は、普段は別々の場所でそれぞれの目標に向かって日々練習に励んでいます。マイナーな楽器を弾く同世代の仲間に出会い、クラブという枠を超えて多くの刺激を受けられる点が魅力です」
そしてお定まりの質問、マンドリンの魅力とは。
「ピックを反復させるトレモロ奏法によって出る美しい音色が、マンドリンの最大の魅力といえます。音量の幅が大きいだけでなく、音に表情や色を細かくつけることができます」
前回、登場していただいた塩見正成さんからも同じ答えが返ってきました。やはり、最大の魅力はトレモロ奏法のようです。マンドリンにしか出来ない演奏方法ですから当然といえば当然ですね。
今年度の京マン演奏会の見どころは。
「コロナの影響で制限がかかっていましたが、ようやく本来の形である合同演奏会として開催する運びとなりました。
今年度は『京マン』60周年を記念して、有志による記念ステージも企画しました。様々な音色が響きあう、最初で最後の演奏を皆様にお届けします」
前述した「わっかフェス」では、東京スカパラダイスオーケストラと立教大学の伝統芸能サークルのなまはげ太鼓が場を盛り上げていました。しかし、京マン演奏会もこれに負けない熱気で包まれることと確信しています。
京都に集った大学生の努力の結晶を見届けませんか。きっとあなたは、最高の時間を過ごすことになるでしょう。
4/30(日)高槻文化会館にて「第60回京都マンドリン連盟合同演奏会」が開催されます。14時開場14:30開演で入場料は無料です。皆さんのご来場、お待ちしております。
これまで、2回にわたってマンドリンを紹介してきました。皆さんがこの楽器に興味を持って頂けたら、この記事を書いた甲斐があります。最後までご拝読、ありがとうございます。
参考記事:
18日付朝日新聞 (大阪13版)17面『みんな一体 呼吸と音が融合』