ターゲットは私たち…「闇バイト」には気を付けて!

「いわゆる『闇バイト』に関する注意喚起」。大学の学生支援課からのメールを見て、ひと事ではないのだと思い知らされました。近ごろ、私たちのような若者が交流サイト(SNS)などを通じ、犯罪に加担してしまう事件が社会問題となっています。

高額報酬をうたい、詐欺や強盗の実行役を募る「闇バイト」。本日付の日経新聞朝刊によると、警視庁が実態調査を初めて公表しました。特殊詐欺の実行役の半数近くが、SNS で募集を知ったり、実際に応募したりと、闇バイトと何らかの接点があったのだそうです。

17日付の中日新聞によれば、実行役の募集に「Indeed(インディード)」や「ジモティー」といった大手求人サイトが使われるケースも。サイトでは、架空の会社名をうたって「受け取り配送スタッフ」などと仕事内容が紹介されていたのだとか。今年1月までの約1年間だけでも、7都県警が求人に応じた男女38人を逮捕しています。

SNS で仕事を探したことはありません。でも、求人サイトはいくつか使ったことがあります。楽に高収入が得られるとなれば、たとえ怪しくとも、私自身もつい気になってしまいます。自分自身、あるいは大切な友達を守るためにも、日ごろから犯罪に関与するリスクへの緊張感を持ち続けることが大切なのだと改めて思いました。

闇バイトは、昨年夏以降の一連の広域強盗事件でも、実行役の募集に使われています。17日には、政府の犯罪対策閣僚会議が開かれ、省庁を横断して取り組む緊急対策が決定されました。私たち自身が甘い誘いに気を付けるのはもちろん、若者が軽い気持ちで犯罪に加担することのない環境が整えられることを期待します。

参考記事:

25日付 日本経済新聞朝刊(12版)42面「特殊詐欺『闇バイト』半数」

参考資料:

18日付 読売新聞オンライン「闇バイト阻止へ総力、政府緊急対策…民間と連携がカギ

17日付 中日新聞Web「求人サイトで『闇バイト』募集 ニセ電話詐欺グループが受け子集めに利用