値上げの春 一人暮らしの学生が思うこと

一人暮らしで自炊をしていると、食料品の値段に敏感になるものです。個人的には、卵と牛乳と冷凍うどんが20円ずつほど値上がりしたと感じているのですが、みなさんの肌感覚はいかがでしょうか。

値上げが続いています。今日付の日経新聞によれば、「主要メーカー195社が2023年1~4月に値上げする食品は1万4451品目」。これは、前年同期の2.6倍にもなるといいます。

では、収入増加を実感している人はどれほどいるでしょう。たしかに紙面に目を通せば、大幅な給与アップや初任給の引き上げなど、明るいニュースを見つけることができます。しかし、詳しく読んでみると、そうした措置は大企業ばかり。しかも対象は正規雇用の従業員のみである場合がほとんど。筆者のアルバイトの時給は、なかなか上がりません。学生には、厳しい状況が続いています。

特に卵の値上げは、ニュースでも大きく取り上げられています。その背景の一つに、鳥インフルエンザ流行による大量の殺処分があるといいます。すでに1478万羽が処分されたそうで、卵の供給が追いついていない状況です。

JAによれば、去年2月には平均175円だったMサイズ1キロあたりの卸売価格が、今年の同じ時期には335円にまで高騰したとのこと。金銭的な余裕のない学生にとって、安価な卵は貴重なタンパク源ですが、これでは卵に頼っていられないかもしれません。また、店によっては、卵パックの販売個数に制限するところもあるようで、注意が必要です。

いつまで値上げが続くのか。何かあるたびに、もともと余裕のない人ばかりが苦しむ現状が、改善されればと願います。

 

 

参考記事

2日付 日本経済新聞朝刊 東京 1面「食品値上げ、1~4月、加速 昨年比2.6倍の1.4万品目」

参考資料

「卵の値上がり いつまで続く? 背景に1400万羽の殺処分」(2023年2月16日)NHK NEWS WEB

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230216/k10013982111000.html